福島県長期総合教育計画41/4-100/330page
第18表 学級編制別学級数 (昭39.5.1現在)
単式 複式 単価 総数 2個学年 3個学年 4個学年 5個学年 計 小学校 実数 468 114 65 16 - 222 18 708 比率 66.1% - - - - 31.4% 2.5% 100.0% 中学校 実数 246 5 - - - 5 7 258 比率 95.3% - - - - 1.9% 2.8% 100.0%
これら単級、複式の望しくない学級数は、小学校33.9%、中学校4.7%にのぼっている。こう
いう授業の困難性は、以前から指摘されている点であって、特に小学校で40%もの学級が存在す
ることは、へき地校の学習指導上の大きななやみとなっている。したがって、可能な限り学校統
合を図り、小規模校の解消につとめることが重要な課題である。
(3) 学 力
へき地の児童生徒の学力を全国学力調査の結果からみると第19表、第20表のとおりである。
第19表 へき地小学校学力調査平均点 (昭和39年度)
第5学年 第6学年 全県 へき地 差 全県 へき地 差 国語 56.2 45.1 -11.1 57.3 44.8 -12.5 算数 42.0 32.0 -10.0 34.0 22.8 -11.2
第20表 へき地中学校学力調査平均点 (昭和39年度)
第2学年 第3学年 全県 へき地 差 全県 へき地 差 国語 51.8 44.6 -7.2 49.0 42.2 -6.8 社会 33.7 24.6 -9.1 43.0 36.0 -7.0 数学 34.8 26.0 -8.8 35.6 25.6 -10.0 理科 33.8 27.6 -6.2 32.6 26.2 -6.4 英語 39.7 30.5 -9.2 40.8 30.0 -10.8
小、中学校ともへき地が全県に比し平均点で10点程度低くなっている。これは、へき地児童生
徒の得点分布が、低い方に集中するためによるものであるが、子細にみると得点が、とびぬけて
高い者がかなりいることも事実である。
へき地の条件を整備して、へき地の児童、生徒ひとりひとりの能力と個性に即応する指導を展
開して、学力を一層向上させることが肝要である。
(4) 通学状況
子供が通学のために受ける疲労は、学習の上にも、健康の上にも大きな影響を与えるものであ
る。へき地児童生徒の通学状況についてみると第21表のとおりである。