福島県長期総合教育計画41/4-109/330page

　　り、枠の増大が今後の課題である。

　イ　高等学校から大学へ進学した者のうち、大学で新規に日本育英会の奨学生に採用された本県

　出身者の数は、県段階ではは握が困難なので、ここでは、その予約数をとらえることとした

　が、その状況は第30表のとおりである。

第30表　日本育英会による大学奨学生・教育奨学生予約数　(昭39.5.1現在)

年度	大学特別貸与奨学生				教育特別貸与奨学生				計		採用率
	出願者数	採用数	補欠	採用計	出願者数	採用数	補欠	採用計	出願者数	採用計
35	235	77	62	139	-	-	-	-	235	139	59.1%
36	292	111	73	184	-	-	-	-	292	184	63.0
37	392	161	75	236	-	-	-	-	392	236	60.2
38	602	229	83	312	110	59	-	59	712	371	52.1
39	596	183	65	248	279	62	27	89	875	337	38.5

(注)　1.　　補欠というのは、一般予約者のことである。

　　　2.　　奨学金の月額は、つぎの区分による。　特奨　自宅通学　5,000円　自宅外　8,000円　一般　3,000円

　　大学奨学生予約数の場合は、年度による予約数に多少の違いがあるが、おおむね400名〜800名

　が高等学校在学中に出願し、200名〜300名程度採用されている。採用率についてみると、昭和35

　年度から37年度までは、60%程度であるが、昭和39年度は、38.5%とだいぶ低くなっている。

(2)　県費による育英奨学

　　福島県奨学資金貸与制度は、福島県出身の生徒または学生であって、能力がありながら、経済

　的理由により修学困難と認められる者に対して、奨学資金を貸与し、もって教育の機会均等をは

　かり、健全な社会の発展に貢献することを目的として、昭和27年に発足したものであるが、その

　貸付状況をみると第31表のとおりである。

第31表　福島県奨学資金貸付状況　(昭39.5.1現在)

年度	学校種別	新規貸与		採用率(%)	継続貸与	合計
		出願者数	採用数
36	高校	194	92	47.4	194	286
	大学	57	16	28.1	49	65
	計	251	108	43.0	243	351
37	高校	178	94	52.8	202	296
	大学	69	17	24.6	51	68
	計	247	111	44.9	253	364
38	高校	247	100	40.5	172	272
	大学	25	20	80.0	45	65
	計	272	120	44.1	217	337
39	高校	259	120	46.3	200	320
	大学	37	20	54.1	49	69
	計	296	140	47.3	249	389

毎年採用者は、高校、大学を含めて110名〜140名程度採用されており、採用率は、約45%とな

っている。しかし、高校、大学を別にみると、大学の出願者数にかなりの変化があり、採用率も