福島県長期総合教育計画41/4-125/330page

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 1) 地域間に学力のひらきが大きく見られること。

 2) 学校間にもはなはだしい学力差が見られること。

 3) 内容的には、基本的、基礎的事項の徹底とその適用においてふじゅうぶんな点があること。

などがあげられ、これらの要因として、施設設備の充実、学校、学級の適正規模化、教育内容・方法

の近代化、教職員の資質向上等の改善施策が要請される。


〔参考〕

昭和40年度の学力調査の結果をみると、次表のとおりである。

小学校 中学校
学年 教科 学力偏差値 学年 教科 学力偏差値 学年 教科 学力偏差値
5年 社会 49.9 2年 国語 47.8 3年 国語 47.6
5年 理科 49.8 2年 社会 48.3 3年 社会 48.4
6年 社会 49.2 2年 数学 46.7 3年 数学 46.5
6年 理科 49.9 2年 理科 48.4 3年 理科 48.3
      2年 英語 46.0 3年 英語 47.0


 1) 小、中学校の各教科の成績は、全国平均の位置より下回っている。

 2) しかし、小学校は、49点台でほぼ全国平均なみとみることができる。

 3) 教科間では、小学校6年社会が他より劣り、中学校は2、3年とも数学、英語が46点台で他

  より劣り、社会、理科が48点台ですぐれている。

 4) 偏差値の平均をみると、

  小5 49.8   小6 49.6  中2 47.4  中3 47.2

  となり、学年が進むに従って劣り、小学校は中学校よりすぐれている。

 5) また、小学校は、平均でみると36年度以降上昇を続け、本年度は特に前年度に比し、大幅な

  伸びを示している。

 6) 中学校は平均でみると、やや停滞の状態であるが、これは他県に比し本県の伸びが小さかっ

  たものと考えられる。特に数学、英語の伸びが小さいことが目立っている。

(1) 教育内容の検討と精選

 〔施策設定の理由〕

  基礎学力の向上、科学技術教育の充実、道徳教育の徹底進路・特性に応ずる教育、義務教育

 としての小・中学校教育の一貫性等を強調して、昭和33年に改訂された小・中学校学習指導要領

 にもとづく現行の教育課程は、実施されてからすでに数年を経ている。

  この間における科学技術の進歩革新と社会の進展に即応して、教育内容の質的向上をはかり、

 児童生徒の発達や個性および能力に即した教育をいっそう促進するためには、教育内容を検討し、

 その近代化をはかるとともに教育内容を精選し、基本的事項の徹底をはかることが必要である。


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