福島県長期総合教育計画41/4-145/330page
入学者の学力差の分布の広がりが大きく、進学率の向上によって、この分布の広がりは、さらに
変化することが予測される。したがって、このまま推移すれば高等学校教育は、義務教育のように
あらゆる能力のものが同じ内容の教育を受けることになり、高等学校教育の質的低下となり中途退
学者の激増、非行高校生の増加を招来しかねない。
ひとりひとりの能力特性に応じた、高等学校教育の再編が必要である。
(ウ) 社会の進歩は、後期中等教育の量的拡充とともに、質的充実を求めている。質的に充実した後期
中等教育の実現のためには、生徒の能力特性に応じた教育的編成が必要であり、これに付随する施
策を計画的にすすめる必要がある。
〔施策の目標〕
(ア) 社会の要請と生徒の能力特性に応じた高等学校教育の多様化を実現する。
(イ) 中学校の進路指導を拡充する。
(ウ) 高等学校入学志願者選抜方法を改善する。
(エ) 普通科偏重、学歴偏重の風潮を是正し、能力主義への動向理解を推進する。
〔施策の内容〕
(ア) 高等学校の教育内容の多様化に応ずる学科の再編計画
(「高等学校産業教育の整備拡充」の項参照)
(イ) 中学校進路指導拡充計画
計画項目 計画内容 〇能力適性に関する研究 総合教育センターにおいて (1) 適目と進路 (2) 知能と進路 (3) 学力と進路 など、特性と能力について研究し資料を提供する。 〇進路指導専任教員の配置 小中高等学校を含む地域を設置する。 〇進路指導実験地区の設置 P.T.A、中学校、高等学校、教育センター、指導課が共同で研究を推進する。 企業、職業安定所とも協力する。 入試制度も関連事項として実験的に研究する。 〇進路指導に関する教員研修実施 〇中高校間の連絡会議の開催 連絡提携を緊密にする。 高校の学科コースについての理解と特性能力の研究
(ウ) 高等学校入学志願者選抜方法を改善する。
高等学校通学区域、高等学校の学校学科再配置計画、中学校教育の質的充実計画などと総合的に
入試制度について「後期中教等育審議会」で検討する。
(エ) 中学校P.T.Aの進路に関する学習を計画的にすすめる。