福島県長期総合教育計画41/4-179/330page
このため自立農業経営の目的にふさわしい規模と組織をもつ実習農場による教育を充実させ
る。
(イ) 農業の特殊事情にかんがみ、農業自営者になるような環境条件をそなえたものには、農業教育
を受ける機会が与えられるよう入学者選抜の際配慮するとともに、その教育内容は、生徒に就農
の意欲をもたせるようにする。
(ウ) 農業関連産業従事者を養成する学科においては、最近、農業関連産業が膨張し、生産技術が急
速に発展してきたのに応じ、基礎的技術の教育とともに、それぞれの学科の目ざす専門的技術教
育の強化を図る。
イ 工業に関する学科
工業高等学校をつぎの二つの教育内容をもったコースに分けて教育を推進する。
(ア) 技術を重視する教育課程によるコース。
(イ) 技能を重視する教育課程によるコース。
新しい層の少年たちを有能で自信をもった工業人とするため、この種のコースを多くする。
ウ 商業に関する学科
(ア) コース制を設けるか、類型を強化するなどの方途を講じ、商業教育の専門性を明確化する。特
に女子の特性に応じた類型を設定する。
(イ) 企業における事務処理は、急速に合理化し、機械化されているので商業教育においては、すみ
やかにそれに応ずる体制を整える。
工 水産に関する学科
(ア) 資格検定制度に見合った水産高等学校の教育内容の改善を図る。
(イ) 水産高等学校の教育内容は、多岐にわたり、しかも、高度の内容をもつ教科が多いので専攻科
制度を設ける。
オ 家庭に関する学科
(ア) 家庭生活の全領域にわたって均衡のとれた教育を施す家政科コースを拡充する。
(イ) 一方、看護科、保健科、保育科、栄養科、服飾デザイン科等、家庭科教育の内容を専門化する。