福島県長期総合教育計画41/4-262/330page

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  2,000千円としたが、その積算基礎は次によった。

   小学校    12坪 (施設坪当り50千円) 設備  400千円

   中学校  16〜20坪 (施設坪当り50千円) 設備 1,000千円〜1,200千円

 イ 上記事業費の中には、次のへき地小中学校の給食施設設備の経費も含まれる。

   小学校  166校−30校=136校

   中学校   39校−5校=34校

(2) 学校病予防対策の拡充

 〔施策設定の理由〕

   児童生徒が学習しながら患っている学校病には、20種類以上あるが、そのうち、本県で今

  後特に問題としなければならない疾病異常は、第3表に示すトラホーム、寄生虫、むし歯、

  近視などである。

   トラホーム、寄生虫は漸次減少に向かいつつあるが、全国平均と比較すれば、いずれも本

  県は高い被患率を示している。第3図、第4図は、昭和38年度の全国各県のトラホーム被患

  率と回虫卵保有率を示したものであるが、どちらも本県は東北各県と並んで下位グループに

  属している。


第3表 学校病被患率の現状 (昭39学校保健統計調査)

  トラホーム 近視 寄生虫(回虫) う歯(未処理)
男子 小学校 全国 2.0 10.7 6.0 80.3
本県 6.1 8.4 10.3 86.4
中学校 全国 2.0 20.2 5.1 68.4
本県 4.2 17.0 8.4 70.3
高等学校 全国 1.4 30.9 3.1 62.9
本県 5.0 34.8 4.7 73.9
女子 小学校 全国 2.4 13.4 5.6 79.4
本県 7.6 11.9 10.1 84.9
中学校 全国 2.1 24.2 5.0 67.6
本県 4.8 19.9 8.0 74.7
高等学校 全国 0.8 37.8 2.9 64.1
本県 1.9 32.4 4.2 74.0


 近視は高等学校の男子を除いては全国平均より被患率は低いが、年々増加の傾向にあるこ

とは問題である。

 う歯については、処置完了者が少なく、未処置のまま放置しているものがかなりいること

がわかる。しかも、年々増加の傾向にあり、抜本的な早期治療対策が望まれる。


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