第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-092/285page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

 県内各学校の教育目標の設定状況は,次のとおりである。

 82.2%の学校が「健康」を教育目標として設定しており,次に「豊かな情操」44.4%,「自主性」

39.3%となっている(図2−3−29)。

図2−3−29 教育目標の設定状況

教育目標の設定状況

注:1.「義務教育課調査」(昭51)による。

  2.設定率=(該当内容設定校数)−(調査全学校数)×100

健康がすべての生活の基盤であることからみて,多くの学校が「健康」を目標としていること

は適切なものといえよう。また,青年前期にある生徒に豊かな心情を培うことを目標としている

学校が多くみられることは

知・徳・体の調和のとれ

た人間形成を目ざしてい

ることがうかがえる。「自主

性」,「責任」,「研究心」,「努力」

など,自己確立をめざす目

標を設定している学校が約

30%あることは,中学校とし

て望ましい方向を示してい

るといえよう。

 また,教育目標は,学校,

地域,生徒の実態に基づい

て設定されるものである。

本県の生徒の実態を各学校

の生徒の「長所・短所の調

査」 (「義務教育課」 (昭

51))をもとにしてみると,「すなおさ」,「純真」など性格面の良さはあるものの,積極的,自主的な

生活行動が不十分であるため,学習の面にも大きく影響している様子がうかがえる。このような

ことからみると,「自主性,積極性」をより重点的に教育目標として取り入れることが必要であろ

う。

 次に,教育目標は,学校における教育計画の中に具体化され,それに基づいて日々の教育指導

が実施されるのである。道徳・特別活動の指導計画は,約60%の学校が自校の計画を作成してい

るが,各教科については,いわゆる広域カリキュラムにたよっており,自校で作成しているのは

約39%である(「義務教育課調査」(昭50))。

 従って,今後は,教育目標を更に検討するとともに,教育目標達成のため,目標を具体化し教育

諸計画に反映させていくための努力が必要である。

(2) 教育課程

 1) 教育課程の編成と実施

  ア.年間授業日数及び年間授業時数,週授業時数

   年間授業日数は,「学習指導要領総則第1教育課程一般8(1)」に,240日以上行うよう計画す

  ると示されている。県内中学校の現況をみると,247〜249日(「義務教育課調査」(昭51))が大

  部分であるが,約1%(約26校)の学校では,241〜243日を計画している。これは,法令及


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。