第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-199/285page
中・高等学校においては,屋外運動場,屋内運動場での件数が極めて多い。
学校管理下の災害発生状況を時間別にみると,表4−2−2のとおり,小学校においては,休
憩時間中の件数が極めて多く,次いで体育時間中の件数が多い。
中学校においては,課外指導,体育,休憩時間の件数が特に多い。
高等学校においては,課外指導,体育時間の件数が特に多い。
従って,今後は,学校管理下の災害を防止するため,児童生徒の発達段階に即した安全教育の充実と施設の安全点検を計画的に実施する必要があろう
(2) 交通事故
交通事故の発生状況をみ
ると,図4−2−5のとお
り,死者数は,小学校で,昭
和48年度以降,中学校では
昭和49年度以降減少してい
るが,高等学校は,わずかな
がら減少傾向を示している。
昭和51年度における事故
発生原因を学校種別にみる
と(別表6)のとおり小学
校においては歩行中の車の
直前直後横断,急なとび出
しが多く全事故の31%を占
めている。中学校においては,自転車による事故が全体の54%を占めている。
高等学校は,二輪車の事故が全体の56%を占めるほか,自転車通学中の事故も多い。
従って,今後は,これらの事故防止のため,児童生徒の発達段階に応じた交通安全指導を充
実させる必要がある。
図4−2−5 交通事故の発生状況
注:「交通白書」(昭47〜昭51)による。
(3) 水難事故
水難事故の発生状況をみると,
図4−2−6のとおり,昭和50年
度までは,小学校の事故が多い
が,全体的に減少の傾向がみられ
る。
従って,今後は,事故防止のた
め,児童生徒の発達段階に応じた
水泳実技指導を充実させる必要が
あろう。
図4−2−6 水難事故の発生状況
注:「保健体育課調査」(昭46〜昭51)による。