第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-229/285page
表5−1−2 「文化のふるさと」指定の推移(単位:市町村)
注:「文化課調査」(昭51)による。
活発化している。昭和50年度
において,文化祭等総合文化
行事を開催した市町村数は,
41で,全市町村の約二分の一
に達している。
近年,公民館の整備が進み
それに伴って,住民の公民館
での文化活動や行事参加が盛
んになっている。県内229館
において,昭和51年度に行わ
れた文化関係行事は,1,314件
で,参加者は,約35万5千人
である (表5−1−3)。
部門別にみると,生活芸術
に関する行事(講習,講演,
研修,発表等,以下同じ。)が
415件で最も多く,音楽,美術行事がそれに次いでいる。また,参加者数をみると,生活芸術,
音楽,美術,舞踊,文学の順に多く,なかでも,民踊,民謡,書,盆栽,華道,合唱への参加が
多く,歴史研究の活動や行事への参加が多いのも目だっている。
1館当たりの行事数を,地域別にみると,県南が10.2件で最も多く,会津の3.7件が少ない。平均
では,1館当たり5.7件になっている。
これら公民館や教育委員会の文化行事の多くは,習作,練習または,それらの発表,研修の場
として行われており,公民館は,地域住民が芸術や文化活動に参加する場として適切な存在とな
っている。
また,昭和52年度より,文化庁は,地方文化振興のため市町村に対し「参加する文化活動費補助」を
行い,県も,これを助成奨励している。
従って,今後は,すべての地域において,多くの住民が文化活動に参加できるように機会と場
の提供に努めるとともに,公民館等の文化行事を促進して,住民の参加を奨励し,更に「文化のふるさと」
事業や「参加する文化活動費補助」事業を拡充して,特色ある地域文化を育成することが必要で
あろう。