第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-031/181page

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問題に対処するためにも,その解消を促進するなど,地域の実態を考慮して学校規模の適正化に努める必要がある。

表2-2-4 学級数別学枚数 (単位:校)

年度 学級数 0〜4 5〜11 12〜18 19〜25 26〜30 31〜39
51 178 330 91 44 30 19 692
52 163 327 92 44 32 19 677
53 160 321 89 47 31 20 668
54 154 318 85 52 31 22 662
55 145 314 84 48 37 21 649
56 140 313 88 50 33 24 648
57 141 306 100 43 32 26 648
58 132 301 106 55 28 21 643

注:1.「学校統計要覧」(昭51〜昭58)による。
  2.学校数は公立のみである。

第2項 教育内容・方法

(1) 教育目標

 県内の小学校では,教育課程の改善の趣旨を踏まえ,教育目標の見直しを行ってきた。

各学校の教育目標を見ると,いずれも人間性豊かな児童の育成を志向している。これを昭和51年12月の教育課程審議会の答申で示された「人間性豊かな児童生徒の育成」に関する7つの項目に当てはめて見ると,「強じんな意志力を養い自律的な精神を育てる」「自ら考える力を養い創造的な知性と技能を育てる」など自己教育力の育成を志向するものや,「自然愛や人間愛を大切にする豊かな情操を養う」「社会連帯意識や奉仕の精神に基づく実践的社会性を培う」など徳性のかん養を志向するものを掲げている学校が多く,「正しい勤労観を培う」「家族,郷土,祖国を愛するとともに,国際社会の中で信頼と尊敬を得る日本人を育成する」を掲げている学校は少ない(表2-2-5)。

表2-2-5 教育目標の設定状況 (単位:%)

項 目 割合
自ら考える力を養い,創造的な知性と技能を育てる 20.1
強じんな意志力を養い,自律的な精神を育てる 21.8
自然愛や人間愛を大切にする豊かな情操を養う 20.1
正しい勤労観を培う 7.2
社会連帯意識や奉仕の精神に基づく実践的社会性を培う 14.7
健康でたくましい身体の鍛練に努める 12.2
家族,郷土,祖国を愛するとともに,国際社会の中で,信頼と尊敬を得る日本人を育成する 3.9

注:1.「県小学校長会研究大会資料」(昭57)による。
  2.割合=(当該目標設定枚数)÷(調査枚数)×100

また,教育目標の実践状況を見ると,教育目標の目指す児童像が具体的にとらえられるように教育目標の表現が改善されてきているが,教育目標が教師の日常の指導の中で十分生かされているとは言えない(図2-2-3)。

図2-2-3 教育目標の実践状況
図2-2-3 教育目標の実践状況

注:1.「県教育センター調査」(昭58)による。
  2.割合=(当該項目校数〕÷(調査校数)×100

さらに,教育目標の達成状況の診断を指導訪問等を通して見ると,一般的には包括的で主観的な反省の集約にとどまっていることが多い。したがって,今後は,教育目標の具現を図るため,教育諸計画に教育目標を十分反映させ,


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