第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-064/181page
第4節 高等学校教育
現状と課題
第1項 教育機会
(1) 進学率
後期中等教育は,高等学校,高等専門学校及び盲・聾・養護学校の高等部で行われている。
これら高等学校等への進学状況を,昭和51年度から昭和58年度までの本県の進学率で見ると,逐年上昇傾向を示し,昭和53年度以降は90%台で推移している。また,全国の進学率と比較した場合,昭和51年度には5.6ポイント下回っていたが,昭和55年度以降はその差が2ポイント以下となっている。このように,本県の進学率は年ごとに上昇し,全国との差が縮まってきたが,全国的な進学率の伸びの鈍化傾向と同様,本県においても昭和58年度には昭和57年度より0.8ポイント下回った状況となっている。また,男女別の進学率の推移を見ると,女子の進学率が男子の進学率を上回り,その差は3ポイント前後で推移している(図2-4-1)。
次に,県内各地域の進学率の推移を県全体と比較して見ると,県北,会津,相双の3地域は県平均を上回っているが,県中・いわき地域では県平均を下回っている。県南地域では,昭和55年度以降上回っている(図2-4-2)。
図2-4-1 進学率の推移
注:1.「学校基本調査報告書」(昭51〜昭58)による。
2.進学率="進学者数)+(就職進学者数"÷1中学校卒業者数)×l00
図2-4-2 地域別進学率の推移
注:1.「学校基本調査報告書」(昭51〜昭58)による。
2.地域別進学率={(地域の進学者数)+(地域の就職進学号数)}÷(地域の中学校卒業者数)×100
なお,各地域の志願率を県全体と比較して見ると,県北,会津,いわきの3地域は,県平均を上回っているが,県中,県南の2地域では,県平均を下回っている。相双地域では,上回る