第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-070/181page

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る取組みがうかがえる。

しかし,実態は,教育目標が諸計画の中に適切に位置付けられ,教育活動との有機的な関連が十分に図られているとは言えない。

したがって,今後は,中学校教育の基礎の上に立って一層適切な教育目標を設定し,その具現を図るため,教職員が共通理解に基づいて諸計画の中に教育目標を十分に反映させるとともに,達成状況を適切に評価しながら教育活動を展開する必要がある。

(2) 教育課程

1) 類型と選択科目

 昭和57年度から実施の高等学校学習指導要領により,多様化した生徒に対応できるよう必履修教科・科目とその単位数が,従前の男子12科目・女子13科目47単位から男子7科目・女子8科目32単位へと減少し,各学校において,多様な類型及び選択科目の設定が可能になった。

しかし,昭和58年度における全日制普通科高等学校61校について見ると,類型を設定している学校は37校にとどまり,その類型数も3類型以下が大部分である(表2-4-7)。

また,選択科目の単位配当状況は,21単位以下の学校を合わせると39校となり,全体の6割以上を占め,生徒の選択できる幅は広いとは言えない(表2-4-8)。

したがって,今後は,地域と学校の実態に応じて,教育課程の一層の弾力化・多様化を図る必要がある。


表2-4-7 類型設定状況 (単位:校)

類型を設定していない学校数 類型を設定している学校数
2類型 3類型 4類型
24 10 3
24 37 61

注:1.「高等学校教育課調査」(昭58)による。
  2.学校数は,県立全日制普通科高等学校で分校を含む。


表2-4-8 選択科目の単位配当状況 (単位:校)

単位数 9以下 10〜15 16〜21 22〜27 28以上
学校数 14 16 9 13 9 61

注:1.「高等学校教育課調査」(昭58)による。
  2.学校数は,県立全日制普通科高等学校で分校を含む。


2) 特別活動

 生徒の自主性及び集団への所属感・連帯感を育てるとともに,道徳性を養い,道徳的実践力を高め,情操豊かな人間を育成する上で,特別活動のもつ教育的な価値がますます重視されてきている。各学校においては,ホームルーム,生徒会活動,クラブ活動及び学校行事の4分野における活動の充実に努めている。しかし,個々の活動と他の教育活動との有機的な関連及び計画や実施の方法については,まだ改善の余地がある。

したがって,今後は,更に特別活動の趣旨の徹底を図り,指導の改善充実に努める必要がある。

3) 学校裁量時間

 全日制課程の場合,週当たり授業時数34時間のうち,2時間を学校裁量時間に当てている学校が多く,その活用については,ゆとりある充実した学校生活及び特色ある学校づくりに


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