第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-000-01page
序
近年,我が国においては,情報化,国際化の進展,自
由時間の増大や高齢化の進行など,社会の変化には著し
いものがあります。
このような中で,新世紀に向けて,ふれあいや生きがい,潤いや安らぎに満ちた社
会の実現を図るには,人々が生涯にわたって,学び,活動することのできる生涯学習
体系への移行を目指した基盤の整備が求められています。
また,学校教育においては,個性の伸長を重視し,新しい学力観に立った新学習指
導要領の実施や子どもたちの望ましい人間形成を目指す学校週5日制が実施されるな
ど,学校教育の質的転換が進められようとしており,さらには,社会の変化等に対応
した教育の充実や学校不適応等に伴う問題など,解決すべき諸課題に迫られています。
さらに,本県が文化の香り豊かで活力ある県土を築いていくには,文化環境の整備
をはじめとする諸施策や生涯学習の観点にも立った体育・スポーツの振興を図る諸施
策の推進が必要とされております。
このため,福島県教育委員会は,これらの教育行政を取り巻く諸情勢の変化や課題
等を踏まえ,西暦二千年を目標とする新たな視点と長期的展望に立った「第4次福島
県長期総合教育計画」を策定しました。この計画では,新世紀ふくしまを担う「明る
く個性豊かな人間の育成」を基本目標に,ふれあいと生きがいに満ちた生涯学習の振
興,21世紀を担う心豊かでたくましい児童生徒の育成,潤いと個性に満ちた文化の振
興,県民の活力をはぐくむ体育・スポーツの振興を図ることとしております。
福島県教育委員会としましては,新世紀に向けて,明るく希望に満ちた新しい“ふ
くしま”を創造するため,この計画の実現に最善の努力を傾けてまいりますので,関
係者並びに県民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。また,本計画の策定
に当たりまして,関係審議会の委員の皆様や東京学芸大学の児島邦宏教授をはじめ,
多大のご協力と貴重なご意見を賜りました関係各位に対し,厚く御礼申し上げます。
平成5年3月
福島県教育委員会教育長 渡辺忠男