第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-001/136page
1 計画策定の趣旨
福島県教育委員会は,平成7年度を目標年度とする第3次福島県長期総合教育計画を昭和60年3月に策
定し,“新たな時代に呼応した活力ある福島県づくりを担う「心豊かな たくましい人間」の育成”を基本
目標に教育行政の推進に努めてきました。しかしながら,計画策定後,情報化や国際化の波は,ますます
進展の度合いを強めており,さらには,社会の成熟化に伴う県民の学習需要も多様化,高度化してきてい
ます。また,社会の変化に対応して子どもたちの望ましい人間形成を図る観点から,学校週5日制が平成
4年度の第2学期より段階的な実施を迎えたところです。
このように教育を取り巻く諸情勢の変化には目まぐるしいものがあり,本県教育行政はいろいろと新た
な課題に直面しています。このため,21世紀の社会を担う健全な児童生徒の育成と生涯学習や文化・スポ
ーツの振興等を図る諸施策の総合的,体系的かつ効果的な推進が求められています。
したがって,県教育委員会は,国の文教施策の動きや県政の方向及び教育に対する社会の要請等に十分
配慮し,情報化や国際化等の時代や社会の変化にも適切に対応しながら,明るく希望に満ちた21世紀の社
会を担う人づくりを指向し,新たな視点と将来展望に立った教育行政のこれからの取り組むべき方策等を
明らかにするため,「第4次福島県長期総合教育計画」を策定するものです。
2 計画の性格
(1) この計画は,県の新長期総合計画である「ふくしま新世紀プラン」を上位計画とする部門計画であり,
県教育委員会が担当する教育行政に関する計画です。
(2) この計画は,平成5年度を初年度とし,平成12年度(西暦2,000年)を目標年度とする8か年の将来展
望に立った教育計画であり,教育行政推進の基本指針とその実現に必要な施策を明らかにするものです。
(3) この計画は,21世紀に向けた本県教育の一層の充実を図るため,国に対しては,施策の実現に必要な
積極的な対応を求め,市町村に対しては,この計画を指針とした県との一体的な教育行政の推進を期待
するものです。
3 計画の基本目標
この計画は,生涯学習体系への移行をはじめとする時代や社会の変化に対応した諸施策の推進を図り,
明るく希望に満ちた21世紀の社会とその実現を担う個性豊かな人間の育成を目指し,基本目標を次のよう
に設定します。
新世紀ふくしまを担う
「明るく個性豊かな人間の育成」