第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-005/136page
究・研修機能の充実等を図りながら指導法等の研究・改善を進めることが必要です。
また,盲・聾・養護学校の施設・設備については,障害の種類等に配慮しながら整備充実に努める
とともに,情報化等の社会の変化に対応した教育の充実が図れるよう教育環境の整備を推進すること
が必要です。
(3) 潤いと個性に満ちた文化の振興
社会の成熟化の進展に伴い,県民の間においては,心の豊かさなどの精神的な充足感を求め,文化に対
する関心や文化活動への参加意欲の高まりがみられます。加えて,県内各地では,個性的で魅力ある地域
づくりのための住民主体の文化事業も盛んに実施されているところです。県民のこのような文化志向の高
まりと主体的で多様な文化活動は,明るく,潤いと精神的豊かさに満ちた社会を形成していくために,欠
くことのできない原動力ともなることから,生涯学習の観点に立って,県民の文化に対する多様で高度な
需要に応えるとともに,21世紀に向けて,県民自らが新しい文化を創造し,発展させていくことができる
よう,環境の醸成と基盤の確立が望まれます。また,県内には歴史的,学術的価値を持つ貴重な文化財が
数多く存在しています。先人の遺産であるこれらの文化財に学び,ふるさとを再発見することは,更なる
文化の向上・発展にもつながることから,文化財の保存・活用を図る施策の積極的な推進も課題となりま
す。さらに,今日の国際化の進展に併せ,文化の国際交流を促進することは,本県の文化の発展に役立つ
だけでなく,諸国民との相互理解の増進や友好・親善にとっても意義深いことから,今後における施策の
積極的な推進が望まれています。
したがって,21世紀に向けての本県文化の振興と発展のためには,福島県文化センター等の文化施設の
整備充実や特色ある文化事業の実施など,新しい文化の創造を目指した文化環境の整備を推進する必要が
あります。また,文化施設の有効活用を図りながら,県民各層による文化活動を積極的に支援・促進する
文化行政を推進するとともに,国際化の進展に対応した文化の国際交流を促進する施策の推進が必要です。
さらに,文化財の調査・保存と保護事業等を推進する拠点となる施設を整備するなど,文化財の保存と活
用を図る施策の推進が必要です。
(4) 県民の活力をはぐくむ体育・スポーツの振興
近年における都市化の進展や生活の利便化は,一般に日常生活における運動不足の傾向を助長させ,加
えて,社会や経済等の複雑化は,人々の精神的負担や緊張を増大させています。このようなことから,県
民の間においては,スポーツを通しての健康の増進や精神的充足感などを求める傾向がみられ・スポーツ
ヘの関心の高まりとともに,主体的にスポーツ活動に親しむ人々が増加してきています。このようにスポ
ーツは,心身の健全な発達や潤いのある生活の形成に役立つだけでなく,明るく,豊かで,活力にあふれ
た県土を築いていくために,欠くことのできない原動力ともなることから・県民のスポーツに対する多様
化,高度化しているニーズに応えるとともに,競技力向上の観点にも配慮しながら,スポーツ活動の一層
の振興を図ることができる体制や諸条件の整備が望まれます。また,21世紀の社会を担う心身ともにたく
ましい児童生徒を育成するため,児童生徒の発達段階等を考慮した学校体育・スポーツ活動の充実も課題
となります。さらに,国際化の進展に伴うスポーツの国際交流は,各国との友好・親善や本県スポーツの
振興,競技力の向上に役立つことから,その推進が大いに望まれています。
したがって,スポーツの振興のためには,県民の健康で活力に満ちた生活の実現を目指すスポーツ環境