第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-016/136page
リエーション性のあるスポーツやニュースポーツ*など多種多様なスポーツがありますが,県民の生涯学習
を支援する観点から,特に,仲間づくりや健康づくりをねらいとした生涯スポーツ活動の一層の振興が求
められています。
したがって,これらの生涯スポーツに関する施策を推進するため,スポーツ・レクリエーション団体や
民間教育事業者及び学校などとの連携を強化しながら,人々が生涯の各時期にわたってスポーツを楽しむ
ことができるよう,スポーツ活動の機会や場の拡充に努める必要があります。
また,青少年が健康で明るい生活を送ることができるよう,各団体間の連携・協力を図りながら,青少
年を中心としたスポーツ団体の育成と指導者の養成・確保に努める必要があります。
(5) 民間教育事業者との連携
これまで,スポーツクラブやカルチャーセンターなど民間教育事業者の行っている教育事業は,独自の
教育目標のもとに,各種資格の取得や技能開発,趣味娯楽,健康増進,教養の向上や職業能力の開発など
社会生活に直接役立つ学習機会を提供し,県民の学習課題の解決に大きな役割を果たしてきました。
今後,県民の生涯学習を一層奨励,振興していくためには,これら魅力的な学習機会を豊富に提供して
いる民間教育事業者との連携の在り方について検討しながら,県民の学習活動をより活性化していくこと
が求められています。
したがって,生涯学習を支援する観点から,民間教育事業の意義を地域住民に広く紹介するなど,情報
提供に努めていく必要があります。また,事業の共催や指導者の交流などを積極的に推進し,連携に努め
る必要があります。
(6) 生涯にわたる職業生活への支援
人々が人生において職業に携わる40余年の生活を実り多いものにするため,企業内講座の開設,指導者
の派遣,働く女性のための学習講座の開設などに努めてきました。しかしながら,技術革新や就業構造の
変化などにより,職業能力を高める機会の確保や職業能力の開発を行いやすい環境の一層の整備が求めら
れています。
したがって,今後は,関連機関や団体との連携を強化しながら,勤労者に対する学習情報の提供や学習
機会の確保,指導者の派遣などにより,勤労者の生涯にわたる職業能力の開発に資する事業を支援すると
ともに,個人の技術の向上や資格取得等を可能にする大学や大学院,短期大学,高等専門学校,専修・専
門学校,公共職業能力開発施設等におけるリカレント教育の普及に努める必要があります。
また,高齢化社会の進展に対応し,高齢者の職業的な訓練や健康管理,社会の変化を理解するための時
事問題等に関する学習活動を充実することにより,高齢者が自らの生活に生きがいを見いだすことができ
るよう支援に努める必要があります。
* ニュースポーツ:ペタンク,グランドゴルフ,パラグライダーなと新たに考案あるいは輸入された,比較的新しいレクリエ
ーション・レジャー的要素の強いスポーツ。