第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-017/136page

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3 生涯学習の普及・啓発

(1) 学習情報提供・相談体制の整備

 生涯学習に関する意識を高め,普及・啓発を図るには学習情報の提供が欠かせないことから,昭和60年

以来,「生涯学習ガイドブック」の作成・配布,広報紙「生涯学習ふくしま」の発行,テレビ・ラジオのス

ポット放送,生涯学習に関する事業紹介などを行ってきました。

 また,県民の学習需要が多様化,高度化する中で,生涯

にわたって主体的に学習を継続できるよう支援するには,

施設や指導者,教材,学習グループ等に関する広範な学習

情報を効果的に提供する体制の整備が必要であることか

ら,最新の学習情報を学習者に迅速に提供できる生涯学習

情報提供システムの整備に平成3年度から着手しました。

今後は,その機能の充実と人々の学習活動を一層支援する

ための学習相談体制の整備が求められています。

 したがって,充実した学習情報の提供がなされるよう県

の生涯学習を支援する中心的な施設を拠点として,中央公

民館や文化施設等地域の学習拠点を結ぶ情報ネットワークの拡充を図るとともに,県や地域の学習拠点に

学習相談窓口を設けるなど学習相談体制を整備していく必要があります。

生涯学習ふくしまフェアにおける生涯学習成果作品展示コーナー

生涯学習ふくしまフェアにおける生涯学習成果作品展示コーナー


(2) 学習成果の評価と活用の促進

 県民の学習の成果を評価することは,学習者個人の励みになるだけでなく,学習成果を社会生活や職業

生活に生かそうとする場合の目安ともなり,さらには,地域や企業において,人材を活用する際の手がか

りにもなると考えられます。このため,多くの講座等で行われている修了証書の発行や資格取得の認定の

在り方,指導者名簿への登録など,学習成果を多元的に評価し活用する方策について検討が求められてい

ます(表3−1)。

表3−1 学習成果を評価することの学習者にとっての意義(単位:%)

質 問/回 答 全くその
通りと思
どちらか
と言えば
そう思う
どちらか
と言えば
そう思わ
ない
ぜんぜん
そう思わ
ない
無回答
学習のはげみになる 48.8 50.0 1.2 0 0 100.0
より主体的,計画的に学
習することができる
42.8 51.2 4.8 0 1.2 100.0
学習者は学習成果を生か
して社会に貢献したり活躍
する自信がつく
17.9 73.8 7.1 0 1.2 100.0

(資料) 第14期中央教育審議会委託調査「学習成果の評価に関する調査報告書 第1部」
     (平成元年12月〜平成2年2月調査)

 したがって,今後は,ボランティア活動やスポーツ・レクリエーション,文化活動などの成果が社会生

活に活用されている実態を調査し,学習成果を適切に評価する多様な仕組みについて研究を行うとともに,

生涯学習に関する事業を実

施している行政機関や関係

機関・団体が互いに連携し

て学習成果の適切な評価と

活用がなされるよう協力体

制の整備に努める必要があ

ります。

 また,その際,学習の中

には自己評価で十分その学

習効果を見定めることがで


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