第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-024/136page
今日,家庭教育上の様々な問題は,働く女性の増加や交流の場の不足,地域の親同士のふれあいや連帯
感の希薄化などにより,家庭内だけでは解決しにくい面があることから,地域住民が支え合う活動を通し
てこれらの課題の解決を図らなければならない状況にあります(図5−2)。
また,地域の教育力を高めるため,子どもの問題を抱えた親と子育て経験を持つ親などが,地域の中で
交流を深めることのできる機会や場が求められています。
したがって,親子が共に地域の自然や文化を学んだり奉仕活動等に参加できる機会の拡充が図れるよう,
家族間の交流を深める事業や親と子のふれあいを目指した事業の一層の充実が必要です。
また,家庭・地域社会・学校における教育活動の要としてのPTAを中心とした地域活動を奨励,援助
し,家庭と地域のふれあいを深めるための問題を語り合う地域懇談会を開催するなど,地域の教育力の活
性化を図る必要があります。
図5−2 家庭教育における課題
(資料) 生涯学習課調査「家庭教育研修会における親の意識調査」(平成3年6月〜11月)