第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-028/136page
次に,幅広いスポーツ団体の育成や指導者の養成・確保をねらいとして,青少年を中心としたスポーツ
少年団等のスポーツ・レクリエーション団体の育成に努めるとともに,成人スポーツ・レクリエーション
団体の組織化を促進しながら,指導者の登録制度の拡充等に努めます。
(5) 民間教育事業者との連携
県民の生涯学習を一層普及,振興していくためには,教養講座や趣味娯楽,技能開発,健康増進等,広
い分野での学習機会を提供しているカルチャーセンターやスポーツクラブなどの民間教育事業者との連携
を図り,県民の学習活動の充実・活性化に努める必要があります。
このため,民間教育事業の意義等について理解の促進を図るとともに,民間教育事業者の特性を考慮し,
県と民間教育事業者相互の役割や両者の接点を明らかにしながら,必要な情報の交換や交流を行う協議の
場を設定するなど,連携のための体制づくりに努めます。
また,民間教育事業の独自性に配慮しながら,事業の共催や指導者の交流を行うなど,民間教育事業者
との連携の充実に努めます。
(6) 生涯にわたる職業生活への支援
勤労者などの生活を実り多いものにするため,指導者の派遣や企業内講座の開設促進などに努めてきま
したが,近年の技術革新や就業構造の変化などにより,職業能力を高める学習機会の確保や環境の整備が
求められています。
このため,勤労者に対する学習情報の提供や指導者の派遣などにより,関係機関や団体が行う職業能力
開発に関する事業を支援し,学習機会の確保と充実に努めます。
また,職業能力の開発については,企業内の教育訓練はもとより,学習機会の一層の拡充を図るため,
大学や大学院,短期大学,高等専門学校,専修・専門学校,公共職業能力開発施設との連携を深め,リカ
レント教育を推進するモデル事業を実施するなど,勤労者が学習しやすい環境づくりに努めます。
特に,高齢者のための学習機会の充実にも努めます。
3 生涯学習の普及・啓発
(1) 学習情報提供・相談体制の整備
生涯学習に取り組む県民を支援するため,最新の学習情報を学習者に迅速に提供できるよう,平成3年
度より「生涯学習情報提供システム整備事業」に着手しました。今後,県民の学習活動は更に盛んになっ
ていくことが予想されることから,学習情報提供システムの機能の充実と学習情報ネットワークの拡充及
び学習相談体制の整備を図る必要があります。
このため,生涯学習情報提供システムについては,学習活動への支援を有効かつ適切に行えるよう,「指
導者情報」,「学習機会情報」,「団体・グループ情報」,「施設情報」,「教材情報」など民間の情報も含めた
情報データベースの積極的な整備を図り,平成6年度からの情報提供を目途に情報提供システムの計画的
な構築に努めます(図3−1)。
また,学習情報ネットワークの拡充を図るため,県の生涯学習を支援する施設と市町村の中央公民館や