第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-068/136page
したがって,今後も,
交流教育の充実を図るた
め,学校相互の連携を密
にするとともに,各学校
における教育活動の全体
を通して,障害児が健常
児や地域社会の人々と活
動を共にすることのでき
る機会を計画的に設定
し,社会性や好ましい人
間関係を育てるよう努める必要があります。
表8−3 養護教育推進事業及び地域交流推進事業実施状況(単位:人)
学 校/年 度 59 60 61 62 63 元 2 3 4 計 盲・聾・養護学校
小学部と小学校244 150 188 159 147 123 81 73 154 1,319 盲・聾・養護学校
中学部と中学校164 263 209 218 120 64 71 65 179 1,353 地 域 社 会 − − − − − − − 45 70 115 合 計 408 413 397 377 267 187 152 183 403 2,787 (注) 1 地域社会との交流は,平成3年度から実施。
2 昭和54年度〜平成4年度までの累計は5,888人。
(資料) 養護教育課調査
(4) 生徒指導・進路指導の充実
ア 生徒指導の充実
障害児の指導上の課題としては,基本的生活習慣の未確立や自我の未発達に伴う問題,社会規範の
理解や遵守にかかる問題等,日々の生活を通して改善すべき問題が多くあります。
したがって,障害児の実態に応じた指導計画を整備するとともに,家庭や施設等関係機関との連携
を密にし,一人ひとりの生活面での指導を充実していく必要があります。
イ 進路指導の充実
進路指導については,一人ひとりの将来の進路を考慮し,児童生徒が自ら障害を改善,克服して,
積極的に社会参加・自立しようとする意欲を高めるため,将来における生活に必要な知識・技能・態
度の育成を図るとともに,関係機関との密接な連携や進路開拓などに努めてきました。
盲・聾学校における中学部の卒業生の進路は,高等部に進学する生徒が多く,高等部の卒業生も,
進学が年度ごとに増減があるものの,全体
的には増加の傾向をみせております。また,
就職も順調に推移し,社会自立が図られて
いますが(図8−3),障害があるためにそ
の職種が限られているのが現状です。
また,養護学校の進路状況をみると,中
学部の卒業生においては,進学及び就職が
大半を占めていますが(図8−4),高等部
の卒業生は進学及び就職が約半数を占めて
いるものの,施設入所・家庭保護が増加傾
向にあります(図8−5)。
したがって,今後とも,障害児一人ひと
りの将来の進路を考慮し,必要な知識・技
能・態度等の育成に努める必要があります。
さらに,障害者雇用促進協会や事業所等
図8−3 盲・聾学校高等部卒業者進路状況
(注) 1 進学は,専攻科,大学,職業能力開発施設,各種学校である。
2 その他は,施設,病院,家庭保護等である。
(資料) 養護教育課調査