第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-076/136page

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図れるよう,指導者養成のための実践講座等,各種研修会を実施し,指導内容や方法に関する研究を進め

るとともに,道徳教育研究推進校の充実と研究成果の普及,指導計画の改善充実,郷土の伝記や逸話を題

材にした道徳教育用郷土資料の開発,自然教室や体験学習の充実に努めます。また,家庭や地域社会への

啓発を目指す道徳教育振興会議等の充実を図り,道徳教育の一層の推進に努めます。

 高等学校においては,小・中学校における指導との一貫性に配慮しながら,公民科を中心とした各教科・

科目や特別活動など教育活動の全体を通して,人間としての在り方生き方に関する指導の充実を図り,道

徳教育の充実に努めます。そのため,「教育課程編成の手引」等の指導資料の活用による指導計画の改善充

実を図るとともに,生徒指導・特別活動担当者研修会や教育課程講習会等の各種研修会を充実させ,教員

の指導力の向上に努めます。


(2) 環境教育の充実

 新しい学習指導要領では,環境教育に関する内容が重視されていることから,各小・中・高等学校にお

いては,発達段階に応じて環境問題の重要性について理解を深めさせる必要があります。また,環境保護

を身近なところから実践することができるよう,環境教育に関する総合的,系統的な指導計画を作成する

必要があります。

 このため,小・中学校においては,小学校1・2年生に

おける生活科での取り組みを起点として,各教科・道徳・

特別活動の各領域における実践や自然教室・勤労生産学習

の実施等により,自然とのふれあいを深め,自然を愛護す

ることの大切さを理解させるよう努めます。また,自分を

取り巻く環境を自分のできる範囲内で管理し,自分を規制

する行動を一歩ずつ確実に行うことのできる児童生徒を育

成するため,道徳教育での実践と各教科の活動などを関連

づけながら総合的,系統的な指導計画を作成し,その実現

に努めます。

 高等学校においても,小・中学校における教育の成果を踏まえながら学校教育の全体を通して,人間と

それを取り巻く環境との関係について総合的な理解と認識を得させるとともに,環境への望ましい働きか

けや環境への責任ある行動がとれるよう積極的な態度の育成に努めます。

 また,環境に関する興味・関心を高める教材の開発や指導資料の作成及び教員の研修機会の充実など教

育諸条件の整備を図り,環境教育の充実に努めます。

猪苗代湖岸における清掃活動

猪苗代湖岸における清掃活動



3 生徒指導・進路指導の充実

(1) 学校不適応対策の推進

 子どもたちを取り巻く環境の著しい変化に伴い,生徒指導上の問題は,大きな教育課題となっています。

とりわけ,学校不適応から生じている小・中学校における登校拒否は,依然として憂慮すべき状況にあり

ます。また,高等学校における中途退学の問題についても,更に対策を講じていく必要があります。


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