第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-082/136page
とりの個性・能力に応じた教育を行うことができるよう教職員の適正配置等の諸条件の整備に努める
必要があります。
このため,まず,小学校における教科指導の充実を図るため,音楽科・図画工作科・家庭科・体育
科の専科教員の確保に努めます。
また,学校や生徒の特性に応じ,多様な学習活動が展開できるよう,選択教科拡大に伴う教員の確
保や小規模中学校における免許外教科担当教員の解消のための教員の確保に努めます。
さらに,児童生徒一人ひとりが基礎的,基本的な知識・技能を確実に身につけ,充実した学校生活
を送ることができるよう,ティーム・ティーチング方式等による個に応じた教育,登校拒否対応対策
及び外国人子女への日本語指導のための教員の確保に努めます。
新任教員の配置に当たっては,全県的な見地から地域の均衡が図れるよう配慮するとともに,組織
的,計画的な研修を通して資質・能力の向上を図り,実践的な指導力と使命感を養うことができるよ
う,市と主要町村の学校及びその周辺校への配置に努めます。
【高等学校】
教職員の配置に当たっては,今後の生徒の減少等を踏まえ,教職員組織の充実と特色ある学校づく
りを推進する観点から適正配置に努める必要があります。
このため,教職員定数改善計画等の国の動向を踏まえながら,教育効果の向上を図るため,十分な
教職員定数の確保に努めます。また,教員の士気の高揚を図るため,全県的な視野に立って厳正公平
に,適材適所に教員を配置するとともに,校内組織を充実するなど,一層特色ある学校づくりの推進
に努めます。さらに,事務職員等については,学校規模に応じた適正な配置に努めます。
7 施設・設備の整備充実
(1) 小・中学校の施設・設備の整備充実
ア 施 設
都市化等の進行により,自然とのふれあいや幅広い生活体験の機会が失われつつあります。また,
集団生活を通して主体性をかん養したり,他への思いやりの心をはぐくんだりする場が失われつつあ
ることから,児童生徒の学習活動にふさわしい教育環境を確保し,人間性豊かな児童生徒を育成する
ため,施設の質的整備に努める必要があります。
このため,様々な学習指導の展開や児童生徒の生活・活動の場として活用できる多目的教室の整備,
木材を利用した和室やプレイルーム等への余裕教室の改造整備及び部室の整備等の促進を図るととも
に,特別教室をはじめとする不足教室の解消に努めます。また,学校施設を地域社会へ開放する観点
からミーティング室や更衣室等のクラブハウスの整備促進に努めます。
さらに,自然とのふれあいの中で,生命への畏敬の念や尊さを実感させるため,屋外教育環境とし
て,観察の森や自然体験の広場を設営するよう促進に努めます。
イ 設 備
個に応じた指導や学習への動機づけを強化するため,視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適
切な活用を図り,学習指導の充実に努める必要があります。