第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-102/136page
表2−3 国・県指定文化財地域別一覧
種 別/地 域 中通り 会 津 浜通り 全 県 国・県合計 県 国 県 国 県 国 県 国 合 計 国 宝 − − 1 − 1 − 2 2 重要
文化財建 造 物 13 5 15 19 6 3 34 27 61 絵 画 10 6 2 4 2 20 4 24 彫 刻 27 2 31 15 15 6 73 23 96 工 芸 品 20 5 21 13 14 3 55 21 76 書 跡 2 2 1 7 11 1 12 典 跡 1 1 1 古 文 書 1 1 1 2 4 1 5 考 古 資 料 11 5 6 1 6 2 23 8 31 歴 史 資 料 2 1 1 4 4 国 宝・重要文化財小計 (86) (18) (84) (52) (55) (17) (225) (87) (312) 重 要 無 形 文 化 財 2 2 2 重要有形民俗文化財 11 11 5 7 29 5 34 重要無形民俗文化財 19 1 7 1 7 2 33 4 37 特 別 天 然 記 念 物 1 (注1)2 2 史 跡 22 14 9 6 13 10 44 30 74 史 跡 及 び 名 勝 2 2 1 3 2 5 名 勝 1 1 2 2 名勝及び天然記念物 4 4 4 天 然 記 念 物 26 9 10 10 15 5 51 24 75 重要伝統的建造物群保存地区 1 1 1 選 定 保 存 技 術 (注2) 1 1 1 1 2 合 計 170 45 123 78 98 34 392 158 550 国 ・ 県 合 計 215 201 132 550 国認定重要美術品 (注3) 19(1) 6(1) 8(2) 33(4) (注) 1 特別天然記念物カモシカは,地域が指定されてい
ないため,地域には入れず合計で1加えてある。
2 選定保存技術は,からむし生産であるが,国指定・
県指定を受けており,それぞれ数えている。
3 ( )内は,国認定と県指定が重複しているものをさす。
(資料) 文化課調査(平成4年3月)
表2−4 市町村指定文化財地域別一覧
地 域 種 別 中通り 会津 浜通り 全県 建 造 物 79 18 23 120 美 術 工 芸 品 等 303 297 161 761 無 形 文 化 財 2 1 2 5 有 形 民 俗 文 化 財 77 28 21 126 無 形 民 俗 文 化 財 108 54 16 178 史 跡 138 99 42 279 名 跡 7 1 8 天 然 記 念 物 191 65 69 325 伝統的建造物群保存地区(注) 1 1 計 905 563 335 1,803 (注) 伝統的建造物群保存地区と重要伝統的建造物
群保存地区は重複しており,いずれも大内宿(下
郷町)である。
(資料) 文化課調査(平成4年5月)
しかしながら,地域開発の進展や生活様式の
変化により,文化財として価値のある有形文化
財は姿を消しつつあります。また,民俗文化財
は,生活様式の変化や農作業の機械化あるいは
農山村の過疎化の進行等のため,その存在基盤
が衰退したことにより,急速に失われつつあり
ます。特に,親から子へ,子から孫へと代々受
け継がれてきた地域に根ざす民俗芸能などの無
形民俗文化財は,後継者難もあり,保存・伝承
に多くの困難が生じています。さらに,近年,
大規模な開発の進展に伴い,史跡・名勝・天然
記念物などは,破壊の危険性も生じています。
したがって,今後は,文化財の保護及び保存・
育成を図るため,引き続き指定の推進に努める
必要があります。特に,絵画・漆器・陶磁器等
の美術工芸品や民俗文化財など指定の遅れがち
な分野の指定を推進する必要があります。
ウ 埋蔵文化財の保存
埋蔵文化財は,「上地に刻まれた歴史」といわれていますが,種々の開発に伴い,消失・き損の危機
にさらされる機会が多くなっており,開発事業との円滑な調和を図る必要に迫られています。
県内で確認されている遺跡の数は,昭和59年度の調査では8,055か所あり,昭和51年度の調査に比べ
ると倍増しています(表2−5)。また,埋蔵文化財包蔵地は,県内各地域に広く分布していることか
ら,遺跡分布調査などを実施して,遺跡台帳の整備や遺跡地図を作成し,遺跡の確認と周知に努めて