第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-119/136page
第3 施策の現状と課題
【学校体育の充実】
1 学校体育指導の充実
(1) 体育担当教員等の資質の向上
学校体育では,児童生徒の心身の健全な発達を促すとともに,生涯にわたりスポーツに親しむことので
きる能力や態度の育成が重視されています。
現在,教職員現職教育計画に基づき,新学習指導要領の趣旨徹底を図るための教育課程講習会や学校体
育実技指導者講習会等を開催するとともに,小学校の水
泳の授業に民間の優れた指導者を派遣する事業や各種研
究推進校の指定による実践研究を行うなど,指導者の資
質の向上に努めています。
しかしながら,本県児童生徒の体力・運動能力を10年
前と比較すると,体力については特に柔軟性の低下が著
しく,年齢が高まるにつれて他の種目とも低下傾向がみ
られます。また,運動能力についても各年齢段階で総じて
低い状況にあります(図1−1,図1−2,図1−3)。
そのため,各学校においては,児童生徒一人ひとりの
特性を生かす個人差に応じた指導や発育・発達段階に応、
じて体力・運動能力の向上を図る指導の充実が強く求め
られています。
体力・運動能力の比較
(昭和56年度の本県平均値を100としたときの平成3年度の指数)
(資料) 「平成3年度福島県児童生徒の体格,体力,運動能力の現状」
したがって,今後は,各学校における体育に関する指導がより適切に行われるよう,各種講習会や研修
会を一層充実させるとともに,体力・運動能力の向上策について指導事例集等の作成を行い,その活用の
促進を図る必要があります。