第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-120/136page
(2) 運動部活動等の充実
運動部活動は,スポーツに関心をもつ同好の者が集まって行うものであり,共通の目標に向かって努力
することは,体力や運動技能を向上させるだけでなく,公正,協力,責任などの社会的態度を育成し,児
童生徒の心身の健全な発達に重要な役割を担っています。
運動部活動は,現在,小学校においては4年生以上の児童を対
象に,中・高等学校においては全校生を対象に行われていますが,
特に中学校の加入率が高い状況にあります(表1−1)。
運動部活動の充実を図るため,中・高等学校における指導が適
切に行われることを目的に,民間の優れた指導者の派遣を実施す
るとともに,運動部活動研究推進校を指定し,運動部活動の望ま
しい在り方について実践研究を推進しています。
しかし,一部の学校においては,専門的な指導者の不足や勝利を求めるあまり,不適切な指導が行われ
ているなどの問題も指摘されています。
したがって,運動部活動研究推進校の指定や運動部活動指導者研修事業等を通して,なお一層指導者の
資質の向上に努める必要があります。
また,児童生徒の多様なニーズに応えるため,民間の優れた指導者の派遣を拡充するとともに,小・中・
高等学校における一貫した指導を推進するため,地域における運動部活動指導者の連絡会等の組織の強化
を促進する必要があります。
表1−1 運動部活動加入率の推移(単位:%)
年度校種 62 4 小学校 30.0 35.3 中学校 84.9 87.9 高等学校 40.1 46.6 (資料) 保健体育課調査(平成4年5月)
2 中学校体育連盟・高等学校体育連盟等の育成
(1) 中学校体育連盟・高等学校体育連盟等の育成
県中学校体育連盟及び高等学校体育連盟は,学校体育の
健全な発展を図る目的で県内の中・高等学校の全生徒及び
教職員をもって組織されており,各種体育大会の開催や研
究調査などを実施し,学校体育の充実・発展とスポーツの
普及・振興に大きな役割を果たしています。
また,ふくしま国体に向けて,中学校体育連盟,高等学
校体育連盟及び各競技団体間の連携を図るため,第50回国
民体育大会福島県競技力向上対策本部が体育・スポーツ団
体調整会議を開催し,徐々に成果を上げつつあります。
一方,県内における小学校体育連盟については,1市4
町2村(全市町村の7.8%)で組織されるにとどまっています。
したがって,今後も,中学校体育連盟及び高等学校体育連盟のより一層の育成に努めるとともに,これ
らの団体と各競技団体相互の連携強化を図る必要があります。
また,小学校体育連盟の組織化の促進と対外運動競技の在り方についても検討する必要があります。
高等学校体育連盟の大会