第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-126/136page
開催など,各種の事業を積極的に推進しています。
しかし,競技水準の高い選手を育成,強化するため
の担い手となる財団法人日本体育協会公認の競技力向
上指導者が十分に確保されているとはいえない状況に
あります(表3−2)。
また,競技団体によっては,少年層から成年層に至る
までの指導体制が確立されていない状況もみられます。
したがって,今後とも,競技力向上指導者の計画的
な養成・確保に努めるとともに,これらの指導者を中
心として少年層から成年層に至る一貫した指導体制の
整備を図り,さらには,優秀な指導者の登録を行い,
これらの積極的な活用に努める必要があります。
表3−2 財団法人日本体育協会公認の競技力
向上指導者数
競 技 名 人員 競 技 名 人員 陸 上 競 技 7 弓 道 3 ソフトテニス 1 ラグビーフットボール 4 テ ニ ス 2 軟 式 野 球 1 サ ッ カ ー 10 体 操 2 ハンドボール 7 バレーボール 5 卓 球 1 ウエイトリフティング 2 漕 艇 2 レスリング 2 バドミントン 1 山 岳 4 ボクシング 1 ヨ ッ ト 2 柔 道 5 空 手 道 2 (資料) 保健体育課調査(平成4年3月)
(3) 競技スポーツ振興事業の充実
県は,財団法人福島県体育協会・各競技団体・学校体育団体等との連携のもと,競技スポーツの振興を
図るため,県総合体育大会の開催をはじめ国民体育大会・東北総合体育大会への選手団の派遣,さらには,
各競技団体の選手強化や国際大会出場者への参加の助成などを行っています。
また,各競技団体や学校体育団体に対しては,本県で開催される全国・東北の競技大会等の運営を助成
するなど,スポーツの普及・振興と競技力の向上に努めています。
したがって,今後は,ふくしま国体に向けて競技力の向上に積極的に取り組むとともに,高められた競
技力を高い水準で維持させていくため,これまでの事業の一層の充実を図り,さらには,各種の国際競技
会や全国レベルの競技会の誘致を促進するなど,新たな視点に立った競技スポーツの振興に努める必要が
あります。
(4) 「ふくしま国体」を目指した競技力の向上
ふくしま国体において優秀な成績を収めることは,県民に自信と活力を与えるとともに,本県スポーツ
の普及・振興に大いに寄与するものと期待されます。
このため,県競技力向上対策本部は,財団法人福島県体育協会をはじめ競技団体・学校体育団体・企業
等との連携を図りながら,「競技力向上推進総合計画」に基づき,組織の整備・拡充や指導者の養成・確保,
選手の育成・強化等の事業を積極的に推進しています(図3−1)。
しかし,国体における本県の成績は,県民の期待に応えられるまでには至っていない状況にあり,優秀
選手の養成・確保や強化合宿事業の拡充など,解決すべき課題に迫られています。
したがって,ふくしま国体において総合優勝を果たすには,県競技力向上対策本部を中心に,関係機関・
団体との連携を一層強化するとともに,優秀選手の養成・確保をはじめ,より質の高い強化事業の推進に
努める必要があります。