第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-128/136page
4 スポーツ施設の整備と活用
(1) スポーツ施設の整備と有効活用
生涯学習への取り組みが進展する中で,スポーツ施設の必要性に
ついての認識が高まり,市町村においては多目的運動場や体育館な
どの整備が進んでいます。
また,ふくしま国体に向けて陸上競技場やスピードスケート場,
自転車競技場,馬術競技場等が整備され,本県における公共スポー
ツ施設は充実してきています。
しかし,水泳プールやテニスコート,柔剣道場及び住民が気軽に
利用できる身近な体育施設や自然を生かした野外活動施設などは少
ない状況にあり,また学校体育施設を開放するためのクラブハウス
や夜間照明施設等の整備も十分とはいえない状況にあります(表4−1,表4−2)
表4−1 市町村体育スポーツ施設
施 設 名 設置数 運 動 広 場 257 コート(テニス) 450 体 育 館 208 柔 剣 道 場 30 水泳プール 94 (資料) 保健体育課調査(平成4年3月)
表4−2 公共主要野外活動施設の設置状況
区 分 県 北 県 中 県 南 会 津 南会津 相 双 いわき 計 キ ャ ン プ 場 10(1) 7 6 10(1) 8 9(1) 2 52(3) ハイキングコース 3 1 3 9 1 2 0 19 オリエンテーリングコース 5 2 2(1) 0 2 3(1) 2 16(2) サイクリングコース 2 2(1) 1 1 0 1 0 7(1) ランニングコース 7 1 1(1) 2 0 1 1 13(1) (注) ( )は県立施設。
(資料) 保健体育課調査(平成4年3月)
さらに,公共スポーツ施設に専任の指導者が少ないことや施設利用の情報提供システムが未整備である
ことなどにより,利用者サービスや施設の有効活用は十分図られているとはいえない状況にあります。
したがって,国のスポーツ施設整備指針及び福島県スポーツ振興審議会の答申に沿って,市町村の実情
に応じた身近な施設の整備を促進する必要があります。
また,学校体育施設の開放を一層促進するため,クラブ
ハウスや夜間照明施設等の整備を促進するとともに,学校
週5日制の実施に伴う児童生徒の地域におけるスポーツ・
レクリエーション活動の拡充を図るため,各種スポーツ施
設の利用状況や事業内容等に関する情報提供を行い,有効
活用に努める必要があります。
さらに,公共スポーツ施設に専任の指導者の配置を促進
し,住民のニーズに合ったスポーツ教室や体力診断等の事
業を充実するとともに,施設の有効活用を図るため,生涯
学習情報提供システムの活用に努める必要があります。
福島県郡山スケート場