サクシード中学校数学から高等学校数学へ-018/35page

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§3関数
関数の領域における学習指導のポイント(中学校)
1 高等学校とのつながりを考えたときの指導上の配慮事項
(1)関数的な見方・考え方と関数的な考え方を支える知識・技術を明確に区別するとともに、相互の関連を図って指導すること
(2)小学校の学習内容との関連に留意して指導すること
関数の分野は苦手な生徒が多いので、小4の伴って変わる量、小5の文字の利用と数量の関係、小6の比例関係等との関連に配慮する必要がある。

2 指導のポイント
(1)対応関係に着目し、段階的に関数的な見方・考え方を高める指導をする。
第1段階:2つの伴って変わる量の対応関係に着目させる。
第2段階:対応のルールを見つけさせる。
第3段階:対応関係を式で表現し、特徴をとらえさせる。
(2)表・グラフ・式を総合的に活用できるように、演習を通して定着を図る。
【表、グラフ、式、それぞれのよさ】
表のよさ:数表なので、変数の関係や変化を数的にとらえやすい。
グラフのよさ:増加、減少や傾きなど、変化を視覚的にとらえやすい。
式のよさ:簡潔に表現でき、代入などで変化が容易に予想できる。
【表、グラフ、式の総合的活用】
表とグラフ:表からグラフがかける。⇔グラフから座標が読める。
グラフと式:グラフから式がわかる。⇔式からグラフがかける。
式と表:式から表がつくれる。⇔表から式がつくれる。
【日常の事象を関数的にとらえ、処理するためのモデル】
【日常の事象を関数的にとらえ、処理するためのモデル】

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