平成11年度福島県児童生徒の健康、体力・運動能力の現状-016/55page

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2 反省と同上策

『小学校の例』

東和町立上太田小学校

昨年度と比較できる種別で比べてみると、どの種別も平均値は良くなっている。このことは、授業において児童一人一人が課題意識をしっかりと持って取り組んできた成果だと考える。また、授業以外の活動として、朝、グランドを走ったり、7月の東和ロードレース大会や10月の町一周駅伝大会に向けて、業間運動に2kmを毎日のように走った。今年度は特に、個人的に目標タイムを設定させ走らせたことが、走力アップにつながったと考える。

次年度の課題としては、跳躍力をつけるような指導計画を立案し、授業を中心に具体的に取り組んでいきたい。また、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、児童の発達段階に応じて一人一人の児童が各種の運動に意欲的に親しみ、運動が好きになるように、日々の授業や様々な機会を通して、働きかけていきたい。

塙町立常豊小学校

本校児童の体力・運動能力は、50m走、立ち幅とび等の走・跳の運動面で向上がみられる。これは、体育の時間に走る運動や柔軟運動を多く取り入れたことや体育的行事実施に向けた練習を業間時に行ってきた成果と考えられる。また、脚力強化のために継続的に陸上練習に取り組み、日常的にも一輪車や縄を使った運動が展開されてきた成果でもある。しかし、全体的に握力、長座体前屈の記録は低い傾向にあり、向上策として以下のような手立てを講じていきたい。1)カードの活用を図り、業間活動等に遊びの中で遊具を使った運動に取り組ませる。2)体育の年間指導計画の中に、様々な運動を経験できる機会を位置付けるとともに、学年や一人一人の児童の実態を踏まえ、体育の授業のより一層の充実を図る。

楢葉町立楢葉北小学校

新体力テストの結果を見ると、柔軟性が全国平均を下回っているが、他の種目はほぼ全国平均を上回っている。その中でも、20mシャトルランは全学年男女とも全国平均を上回っている。

今回の結果は、年間を通した業間運動( 1)固定遊具を使った運動:鉄棒や登り棒、2)陸上運動走・跳の運動、3)ボール運動:投げる、蹴る、つく、ゲーム)をローテーションを組んで実施するとともに、体育的行事との関連を図った業間時の全校練習が成果を上げたものと考える。

今後は、新たな内容として取り上げた「体つくり運動」の趣旨を十分理解した上で、授業の工夫・改善を図るとともに、「走の運動」を効果的に取り入れた教科体育の実践に努めていきたい。

『中学校の例』

郡山市立西田中学校

地域でのスポーツが盛んであり、地域の大会や練習にも中学生が地域の人々と一緒にスポーツを楽しむ機会や町民上げての運動会など、地域にも運動する環境が整っている。各小学校の4年生から陸上や水泳交歓会の練習を計画的に進められており、基礎体力を身につけてきた児童が本校に人学してくる。

授業においては、スポーツテストの結果を分析し、無理なく少しでも全国平均に近づくように1時間1時間の指導過程を工夫し、現在は全身持久力を高めるために、授業の初めに3分間ランニングを実施したりゲームを多く取り入れるなど、運動好きな生徒にしようと努力している。

今回の結果をみると、男子よりも女子の方が良い結果が現れており、握力や反復横とびなどに優れている。これは、男女共習の授業と女子生徒に肥満児の少ないことや本校の運動部の種目(野球部、男女バドミントン部、男女テニス部、女子バレー部)の特徴によるものと考える。

今後は、更にスポーツテストの分析を確実に行い、次年度に向けた計画を立てるとともに、すばらしい環境をなくさないように一層努力していきたい。

石川町立沢田中学校

本校生徒の体格の特徴は、痩せ型が多い点であり、例年、筋力や瞬発力・柔軟性が劣っていた。このため、毎時間の授業に、セット化した補助運動を必ず入れて、劣っている体力の向上に努めた。具体的には、陸上競技の授業では、変形スタートダッシュやハンディキャップスタートダッシュを行い、球技の授業では、チームごとにサーキットトレーニングを行った。また、時々負荷


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