平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-019/64page

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活と関連づけて考察する力や科学的にそれらを意欲的に探究する態度を育てるとともに、事象を日常生活と関連付けて考察する態度を養い、自然を総合的に見ることができるようにする。

(3)第2分野の目標

 1)改善の具体的な内容の構成と削除等

 ア 植物や動物、大地の変化など直接観察を重視した学習から、生物の殖え方、天体など規則性を見つけて考察する学習、さらには環境、自然災害など総合的なものの見方を育てる学習になるよう内容を構成した。

 イ 天気図の作成の削除、大地の変化の一部、月の表面の様子、日本の天気の特徴、遺伝の規則性や生物の進化などは高等学校に移行統合した。

 ウ 生徒の興味関心に基づき問題解決能力を育成するため、野外観察を一層充実するとともに生徒自ら観察や実験の方法を工夫したりして課題解決のために探究する活動を行う。

 2)目標(1)〜(4)について

 ア (1)は、植物、大地、動物、気象、細胞・生殖、天体など個々のもととして扱うだけでなく生物とその存在を支えている環境という視点から総合的に捉えさせ、そこに潜む事実や規則性と相互の関連性を見いださせる。その際、課題の発見、課題解決の方法の習得などを通して科学的な思考力を育成する。

 イ (2)は、地球上の生物や生物現象の多様性と共通性についての観察や実験などを行うことを通して、観察・実験技能を習得させ、観察、実験の結果を考察して自らの考えを導きだし表現する能力を育てる。これらの理解を通して、生物が時間的にも空間的にもつながっているという見方や考え方を養い、自然界における生物について、総合的にとらえるようにする。

 ウ (3)は、長大な時間や広大な空間に起こる事物・現象についての観察や実験などを通して、観察・実験の結果を考察して、自らの考えを導きだし、表現する能力を育てる。また地学的な基礎知識を身に付け、それらの理解を基に、地球についての総合的な見方や考え方を養い生物の生存を支える地球を動的に把握する。

 エ (4)は、第2分野全体の学習を通して、生物とそれを取り巻く自然の事物・現象を調べる活動を行い、自然の調べ方を身に付けるとともに、生物と地球を科学的に調べ総合的に考察し人間と地球の関係を考えることができるようにする。

3 指導計画の作成と内容の取扱い

(1)指導計画作成上の配慮事項

 1)指導計画の作成

 ア 3年間を通して、各分野におよそ同程度の授業時数を配当すること。その際、各学年において両分野を扱い、各分野間及び各項目間の関連を十分考慮して、各分野の特徴的な見方や考え方が互いに補い合って育成されるようにすること。

 イ 小学校や高等学校の学習指導要領との関連にも留意し、内容の理解や科学概念の形成及び自然を調べる能力や態度が育成されるようにする。

 ウ 1単位時間は、各学校が適切に定めることになったことや学習活動の特質に応じ効果的な


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