平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-018/64page

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 2)内容の改善の要点

 ア 小項目の数は、従前と比べて第1分野では45から27、第2分野では36から23に削減し、選択的に履修する項目を各分野に1項目ずつ設けた。

 イ 授業時間数は、第1学年と第2学年は従前と同じ105時間、第3学年では従前の105〜140から80時間に改訂した。

 ウ ゆとりをもって観察、実験、野外観察、探究的な活動等を実施できるようにする観点から、身近な自然や生活とのかかわりを重視する。

 エ 高度になりがちな内容などを削除したり、上の学年や学校段階に移行統合した。

 オ 生徒の興味・関心、日常生活とのかかわりの認識や自然の総合的な見方を養う観点から、選択的に履修できる内容として、第1分野に「科学技術と人間」、第2分野に「自然と人間」が新設された。

2 目標及び内容

(1)教科の目標自然に対する関心を高め、目的意識をもって観察、実験などを行い、科学的に調べる能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養う。

(2)第1分野の目標

 1)改善の具体的な内容の構成と削除等

 ア 光や音など感覚をとおして直接体験できる現象についての学習から、化学変化、電流、運動の現象などの規則性を見つけて考察する学習内容にした。

 イ エネルギー、科学技術と人間など総合的な見方を育てる学習内容にした。

 ウ 溶質による水溶液の違いは削除し、比熱、電力量、イオン、中和反応の量的関係、力の合成と分解、仕事などは高等学校へ移行統合、情報手段の発展に関する内容は他教科の指導で実施するので削除した。

 2)目標(1)〜(4)について

 ア (1)は、学習する事象が実験室で比較的に再現しやすく、分析的な手法によって規則性を見いだしやすい。生徒自身が疑問を持ち、意欲的に探究的な活動を行い、規則性を発見したり、課題を解決するように方向付けすることが大切である。

 イ (2)は、身近な物理現象(光、音、力、圧力)は、感覚を通してとらえやすく日常生活とかかわりの深いものを取り上げ、これらに関する観察、実験を通して、自然の不思議さやおもしろさに触れさせ、科学的な見方を身に付けさせる。電流や運動の規則性については、日常生活との関連や、様々な種類の運動の観察などを通して初歩的な見方や考え方を養う。また、表やグラフの作成、コンピュータの活用、実験レポートの作成発表などにより、表現力を養つ。

 ウ (3)は、物質とその変化に関する様々な科学的な事物・現象の観察、実験を行うことを通して、基礎的な技能と知識を習得させ、目に見える物質の性質や反応を、目に見えない原子、分子の考え方で統一的に説明できることを学ばせ、科学的な見方や考え方を養う。

 エ (4)は、物質やエネルギーに関する事象に関心をもたせ、その中に問題を見いだし、日常生


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