平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-026/64page

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(2)各学年の目標

 1)各学年の目標は、第1学年と第2学年及び第3学年をまとめたもの、それぞれに3項目ずつ示されている。

 2)(1)の項目は、美術の学習への関心や意欲、心情について(2)の項目は、表現に関する能力について(3)の項目は、鑑賞の能力について述べてあり、どの項目も発達や学習の段階に応じて示している。また、各学年の目標は(1)は(2)、(3)の実現とともに育つものであるという考えから、一体的・総合的に育てていくべきものとして踏まえる。

※各学年の目標(1)について

 ○「楽しく美術の活動に取り組み」とは、美術にかかわる基本的な姿勢について述べており、緊張感を伴った楽しさを意味している。

 ○「心豊かな生活を創造していく意欲と態度を育てる」とは、日々の生活の中で、豊かな遊び心をもちながらそれを生かして、知的・感性的に考え、工夫しながら自己表現を楽しみ、精神的に満たされた心豊かな生活をしようとする積極的な姿勢を示したものである。

※各学年の目標(2)について

 ○「基礎的技能を身に付け」とは、形を描いたりつくったり、色をつくったりする最低限の基礎的技能を身に付けることであり、確実に身に付けさせることを目指している。

 ○「多様な表現方法や造形要素に関心をもち」とは、小学校図画工作科において経験した諸能力や、水彩絵の具をはじめとする様々な色料、材料などの特質についてや理解やそれを生かす創造的な技能などを基盤として、さらに確かな能力に伸ばしていくようにする。

※各学年の目標(3)について

 ○「よさや美しさなどを感じ取る」とは、鑑賞の対象となる自然や美術作品などのよさや美しさを感じて味わうということであり、感じるという受動的な姿勢ばかりでなく、積極的に見る目、感じる力、美に感動する心などを培う鑑賞の意欲的な能力を育成することを述べたものである。

 3)第1学年では、特に基礎的能力や理解の確実な定着を図ることを重視し、第2学年及び第3学年においては、第1学年で身に付けた基礎的能力や理解をさらに深めたり、創造的能力として柔軟に応用したりして創造活動の能力を一層高めるように構成している。

 4)今回特に新たな用語や文として位置づけたのは、第1学年の(1)に「心豊かな生活を創造していく」、(2)に「観察する力」を入れた。また、第2学年の(2)に「見つめる力」(3)に「文化遺産」入れた。

(3)内容

 1)A表現の内容

 ア 表現分野をまとめた示し方…従前までの四つの分野を、「絵や彫刻など」と「デザインや工芸など」の二つの示し方に改めた。

 イ 中学校の美術科で育てる表現の基礎的能力…学習指導要領の「A表現」の各学年に示されている基礎的能力を整理し、8点にまとめた。

 ◇絵や彫刻などに表現する活動

 今回の改訂では、アが、スケッチについて、イが、主に主題の発想と構想について、ウが、


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