平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-042/64page
2)学校教育全体で行う道徳教育を補充、深化、統合する。
3)道徳的価値及び人間としての生き方についての自覚を深める。
4)道徳的実践力を育成する。
(3)内容について
1)内容構成の考え方
道徳の内容は、生徒の道徳性を次の四つの視点からとらえ、その視点から内容項目を分類整し、内容の全体構成及び相互の関連性と発展性を明確にしている。
ア 主として自分自身に関すること。
イ 主として他の人とのかかわりに関すること。
ウ 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。
エ 主として集団や社会とのかかわりに関すること。
2)内容の取り扱い方
ア 年間の授業時数を多く取る。
イ 各教科等での指導との関連を図る。
ウ 一定の期間をおいて繰り返し取り上げて指導する。
エ 一つの内容項目を何回かに分けて指導する。
オ 幾つかの内容項目を関連付けて指導する。
3)内容改善の視点
○各内容項目ともできるだけ簡潔で平易な表現となるように努めた。
○内容項目のいくつかについて、その示し方や文言等を改善した。
○これまでの4-(2)の内容項目を、新たに4-(2)「法のきまりの意義を理解し、遵守するともに、自他の権利を重んじ義務を確実に果たして、社会の秩序と規律を高めるように努める」の2つの内容項目に分け、全体の項目数が一つ増えて23項目となった。
3 指導計画の作成と内容の取扱いについて
(1)各学校においては、校長が指導力を発揮し、全教師の協力の下に「道徳教育の全体計画」とそれに基づく「道徳の時間の年間指導計画」を作成する必要があるとして、特に次の点に配慮するよう求めている。
1)全体計画作成について
ア 各学校の特色を生かし、重点的な道徳教育が展開できるようにする。
イ 生徒の実態を踏まえ、保護者及び地域の人々の意見を活用することや、学校間交流、関係諸機関との連携に心掛ける。
2)年間指導計画作成について
ア 重点的な指導に関しては、「各内容項目の指導の充実を図る中で、3年間を見通した重点的指導」を行うよう工夫する。
○道徳の時間の計画的な実施と、そこにおいて各内容項目の指導がしっかり行われることを前提として、その上にさらに生徒や学校の実態に応じて特に必要と思われる内容項目に