平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-048/64page

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 2)生徒指導の充実と教育相談

 特別活動は、その目標や内容、指導形態や方法において生徒指導と深くかかわるものがあり生徒指導の機能を十分に生かすことで指導の効果が上がる。

 3)ガイダンス機能の充実

 ガイダンスとは、生徒の自己指導能力の育成と人格の健全な発達を目指す生徒指導において、特によりよい適応や選択にかかわる、集団的場面を中心とする指導・援助であり、生徒一人一人の可能性を最大限に開発しようとするものである。

 ア 学校生活、学習や活動等へのよりよい適応を図ること。

 イ 主体的な選択能力・態度の育成を図ること。

 ウ ガイダンスの計画的、組織的な実施に留意すること。

 ・3年間を通じた系統的、発展的な計画

 ・適時、適切な指導・援助のため、十分な時間を確保

 ・学級担任や学年のみならず全教員で計画し実施

 ・保護者・地域・卒業生などを生かし、適切な内容・方法で実施

 ・生徒が自己の現在及び将来の生き方を考えるゆとりある指導計画

(2)内容の取扱いについての配慮事項

 1)学級活動

 ア 学校や生徒の実態に応じて取り上げる指導内容の重点化を図ること。

 イ 個々の生徒についての理解を深め、信頼関係を基礎に指導を行うこと。

 ウ 指導内容の特質に応じて、教師の適切な指導の下に、生徒の自発的・自治的な活動が助長されるようにすること。

 2)生徒会活動

 自発的・自治的な活動が積極的に展開されるためには、第一に活動に必要な場や機会を年間を通じて計画的に確保できるよう各学校が工夫することが大切である。

 3)学校行事

 ア 特色ある学校行事の創意工夫をすること。

 イ 各種類ごとの重点化や行事間の連携や関連を図り精選すること。

 ウ 地域の人々との交流を図る行事を工夫すること。

 エ 自然体験や社会体験を充実する行事を工夫すること。

(3)入学式や卒業式などにおける国旗及び国歌の取扱い

 入学式や卒業式においては国旗を掲揚し、国歌を斉唱する。

(4)特別活動の授業時数

 1)学級活動については、毎週行われるもので年間35時間以上にわたって行うよう計画する。

 2)選択教科等に充てる授業の一部を学級活動に充てることができる。学級活動は、教師と生徒との信頼関係の築く場や機会と捉えると、十分な時間を確保する必要がある。

 また、「朝の会」「帰りの会」などは、学級活動の時間に含まれない。

 3)生徒会活動・学校行事については、内容に応じ、年間、学期ごと、月ごとに適切な授業時数を充てるものとする。


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