平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-018/64page
和(6年)、金属の燃焼(6年)、電流による発熱(6年)、北天・南天の星の動き(6年)、全天の星の動き(6年)、堆積岩と火成岩(6年)
イ 実感を伴う理解を図るため、ものづくりや自然災害に関する内容を充実した。
ウ 児童の興味・関心に基づく学習を充実するため、5・6年において課題選択の学習を導入した。
エ 各内容の示し方は、児童が働き掛ける「対象」、「調べる視点」、「構築する見方や考え方」を表すようにした。
オ 各学年の「3 内容の取扱い」では、内容の範囲や程度を明確に示すようにした。
2 目標及び内容
(1)理科の目標
自然に親しみ、見通しをもって観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を図り、科学的な見方や考え方を養う。
1)観察、実験、栽培、飼育など、児童の事物・現象への意図的な働き掛けを重視し、それらの活動を通して、自然の事物・現象について感じることができるようにする。
2)児童が自ら学び自ら考える力や主体的な学び方を習得していくため、問題を見いだし、それを解決し結論を得るまでの一連の活動を体験し、問題解決能力を獲得するとともに、自然の事物・現象について考えることができるようにする。
3)自然の事物・現象に関する問題解決の活動を通して、事象の性質や規則性を実感することにより、科学的な見方や考え方を構築できるようにする。
つまり、自然の事物・現象について感じ、考え、実感することにより、自然を愛する心情や問題解決の能力、科学的な見方や考え方が育つようにする。
(2)学年目標と学年内容の構成の考え方
1)学年目標の構成の考え方
三つの内容区分に対応し示されているが、その構成の基本的な考え方は次の通りである。
ア 各学年ごとに、例えば、「……動物や植物を……」、「……時の現象を……」、「……の様子を……」などのように、児童が働きかける対象を、また、「……を比較しながら……」、「……と関係付けながら……」などのように児童が対象に働きかける視点を、併せて示している。
イ 教科の目標に問題解決の能力の育成を重視したことを受けて、児童が事象を比べたり(3年)、変化と関係する要因を見いだしたり(4年)、計画的に観察、実験を行ったり(5年)、多面的に考察するなど(6年)、各学年で重点を置いて育成すべき問題解決の能力を目標として位置付けている。
ウ 教科の目標については、科学的な見方や考え方を養うことが掲げられていることを受けて、学年の目標に各学年で構築することが期待される科学的な見方や考え方を示している。
エ 教科の目標に自然を愛する心情を重視したことに伴い、各学年の「生物とその環境」に関する目標に、生物を愛護する態度や生命を尊重する態度を位置付けている。
2)学年内容の構成の考え方