平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-019/64page
各学年の内容は、原則として次の観点と順序により構成されている。
○初めに「植物を育て、……」のように、学習対象と行動を示す。
○次に「それらの変化の様子を調べ、……」のように、学習の視点を示す。
○そして「……の性質についての考えをもつようにする。」のように、学習の過程や結果から、児童がつくり、もつことが期待される考えを示す。
○ア、イ、……の内容は、学習の結果として児童がつくり、もつことが期待される対象についての考えの内容を示す。
○主体的な問題解決の活動を具体化するため、児童が自然の事象に働き掛け、科学的な見方や考え方をつくり、もつことができる内容で構成した。
(3)各学年の内容
[第3学年]
Aの(1) 身近な昆虫や植物を探したり育てたりして、成長の過程や体のつくりを調べ、それらの成長のきまりや体のつくり及び昆虫と植物との関わりについての考えをもつようにする。
Bの(1) 鏡などを使い、光の進み方や物に当たったときの明るさや暖かさを調べ、光の性質についての考えをもつようにする。
(2) 乾電池に豆電球などをつなぎ、電気を通すつなぎ方や電気を通す物を調べ、電気の回路についての考えをもつようにする。
(3) 磁石を使い、磁石に付く物や磁石の働きを調べ、磁石の性質についての考えをもつようにする。
Cの(1) 日陰の位置の変化や、日なたと日陰の地面の様子を調べ、太陽と地面の様子との関係についての考えをもつようにする。
[第4学年]
Aの(1) 身近な動物や植物を探したり育てたりして、季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ、それらの活動や成長と季節とのかかわりについての考えをもつようにする。
Bの(1) 閉じこめた空気及び水に力を加え、そのかさや圧(お)し返す力の変化を調べ、空気及び水の性質についての考えをもつようにする。
(2) 金属、水及び空気を温めたり冷やしたりして、それらの変化の様子を調べ、金属、水及び空気の性質についての考えをもつようにする。
(3) 乾電池や光電池に豆電球やモーターなどをつなぎ、乾電池や光電池の働きを調べ、電気の働きについての考えをもつようにする。
Cの(1) 月や星を観察し、月の位置と星の明るさや色及び位置を調べ、月や星の特徴や動きについての考えをもつようにする。
(2) 水が水蒸気や氷になる様子を観察し、温度と水の変化との関係などを調べ、水の状態についての考えをもつようにする。
[第5学年]
Aの(1) 植物を育て、植物の発芽、成長及び結実の様子を調べ、植物の発芽、成長及び結実とその条件についての考えをもつようにする。