平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-021/64page
生活科
1 改訂の趣旨及び要点
(1)改訂の趣旨
今回の改訂は、教育課程審議会の中間まとめ(平成9年11月)において提言された「生活科の現状と課題」に基づき、平成10年7月の教育課程審議会の答申を踏まえて行われた。
<改善の基本方針>
1)児童が身近な人や社会、自然と直接かかわる活動や体験を一層重視する。
2)直接かかわる活動や体験の中で生まれる知的な気付きを大切にする指導が行われるようにする。
3)各学校において、地域の環境や児童の実態に応じて創意工夫を生かした教育活動や、重点的弾力的な指導が一層活発に展開できるようにする。
<改善の具体的事項>
1)現在、第1学年と第2学年とに分けて示している内容を、地域や児童の実態に応じた弾力的な指導ができるようにするため、2学年まとめて示すこととし、学校と生活、家庭と生活、地域と生活、公共物や公共施設の利用、季節の変化と生活、自然や物を使った遊び、動植物の飼育・栽培、自分の成長の8の内容で構成することとする。
2)各学校において、地域にある自然や施設を活用するなどして地域や児童の実態に応じた多様な活動や体験が一層展開できるようにするため、具体的な公共施設名などを削除し、扱う対象や場を広く選択できるようにする。
3)具体的な活動や体験を行う中で、児童が身近な幼児、高齢者、障害のある児童生徒など多様な人々と触れ合うことができるように配慮する。
4)「総合的な学習の時間」との関連にも配慮し、児童が、一層自分の思いや願いを生かし、主体的に活動することができるようにするため、内容の取り扱いにおいて、国語、音楽、図画工作などをはじめとした他教科との合科的・関連的な指導を一層推進する。
(2)改訂の要点
1)教科目標
現行のねらいを維持しながら、児童が身近な人や社会、自然と直接かかわる活動や体験を一層重視し、特に身近な人々とのかかわりを重視した。
2)各学年の目標
○地域とのかかわりを一層重視し、地域の様々な場所とのかかわりに関心をもつことや、自分たちの地域に愛着をもつことができるようにすることを示した。
○身近な人々、社会及び自然に関する活動の楽しさを味わうとともに、それらを通して気づいたことや楽しかったことなどを表現できるようにすることを一層求めた。
3)各学年の内容
○ゆとりをもって活動や体験ができるように内容を厳選し、これまで12あった内容を8項目の内容で再構成した。