第5次福島県長期総合教育計画 新世紀ふくしまの学び・2010 -000-01/094page

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はじめに

2001年を迎え、新たな世紀がスタートしましたが、少子・高齢化、都市化などの社会状況の著しい変化や、家庭や地域の教育力の低下、過度の知識の詰め込み、個人尊重の強調による「公」の軽視など、教育を取り巻く状況は依然として厳しく、様々な課題に対応した改革を速やかに断行することが急務となっております。

福島県教育委員会は、21世紀初頭における本県の学習、教育、文化及びスポーツの飛躍的発展を目指し、教育改革についての国民的な議論の結果などを充分に踏まえながら本県教育の現状を詳細に分析し、2010年を目標とする「第5次福島県長期総合教育計画」を新たな視点で策定いたしました。

この計画では、教育の在り方そのものが問われている現在の状況を踏まえ、本県の教育行政が拠って立つ教育理念を明らかにした上で、今後の教育行政の方向性について、基本目標や基本計画として定めております。具体的には、「共生」と「自立」の理念の下、「人・地域・自然と共に個を磨く新世紀ふくしまの教育」を基本目標として、他との深い関わりの中で自己を高めるために努力する人間を育てるとともに、自己を向上させようとする意欲をさらに高めることができる環境を提供することを目指すこととしております。

また、この計画の策定に当たっては、これまでの行政分野別の枠にとらわれず、可能な限り横断的な取組みによって効果を上げることを目指すとともに、これまで以上に施策の実効性を上げるために具体的な指針を設定しました。

政治や経済をはじめ社会全体が混迷する現在、活力溢れる未来づくりに求められるのは、まさに、国家や社会の「生きる力」、国民の「生きる力」、そして、未来を担う子どもたちの「生きる力」であると言われております。福島県教育委員会は、この計画の策定により、21世紀における「生きる力」を育む教育施策の第一歩を踏み出したところであり、家庭や地域と一体となって新しい時代の人づくりに全力を傾注してまいりたいと考えております。皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申しあげます。

最後になりましたが、本計画の策定にあたりまして多大のご協力と貴重なご意見を賜りました県民の皆様、「第5次福島県長期総合教育計画の策定に関する懇談会」の各委員、その他関係各位に対し、厚く御礼申し上げます。

平成13年3月
福島県教育委員会教育長 高城 俊春


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