第5次福島県長期総合教育計画 新世紀ふくしまの学び・2010 -001/094page
● 第 I 部 基本構想編 ●
第1章 現状と課題
第1節 背景
福島県教育委員会は、昭和41年に第1次福島県長期総合教育計画を策定して以来、これまで4次にわたる福島県長期総合教育計画を策定し、福島県における教育行政の効率的かつ効果的な推進に努めてきました。平成5年度から平成12年度までの教育行政の基本指針となる第4次計画においては、「新世紀ふくしまを担う『明るく個性豊かな人間の育成』」を基本目標とし、[1]ふれあいと生きがいに満ちた生涯学習の振興、[2]21世紀を担う心豊かでたくましい児童生徒の育成、[3]潤いと個性に満ちた文化の振興、[4]県民の活力をはぐくむ体育・スポーツの振興という4つの大きな柱ごとの計画に基づき、各種施策を行ってきました。
生涯学習社会の実現、教育の発展、文化やスポーツの振興を目指した不断の取組みにより、学習意欲の向上、子どもの基礎学力の定着、文化やスポーツヘの関心の高まりなど、一定の成果が得られた一方、いじめ・不登校、青少年の非行、生きる力を支える学力の一層の向上など様々な課題が残されています。さらには、社会が複雑化する中、これまでにはなかった新しい課題も生じており、行政分野を超えた取組みが求められています。