第5次福島県長期総合教育計画 新世紀ふくしまの学び・2010 -006/094page

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第2節 計画の理念と目標

(1) 基本理念

社会全体やふくしまの教育の現状と課題を踏まえ、次の基本理念に基づき、ふくしまの教育の発展を目指します。

[1] 「共生」

今日、価値観の多様化、少子・高齢化、国際化、女性の社会参画、環境の破壊など、社会を取り巻く環境は大きく変化しています。

このような中、高齢者、障害者、外国人などと互いが認め合い心を通わせる社会、男女が互いに尊重し合う社会、自然への畏敬の念を持ち共に生きる社会など、人々が互いにその存在を認め合う社会や、自然と人が共に生きる社会の実現が求められています。

この「共に生きる」という考え方は、教育にとっても大切だと考えます。子どもの「孤立化」が指摘される中、学校や地域社会において、一人ひとりが仲間と切瑳琢磨しながら学ぶとともに、思いやりの心や感動する心、自律心や協調性を身に付けるという意味において、この「共に生きる」という考え方が重要となっています。

また、子どもの教育に関し、学校・家庭・地域の連携が求められていますが、学校教育と家庭教育、学校教育と地域の教育など、様々な場面においてそれぞれの役割を担う教育力が「共に生きる」ことが必要となっています。

福島県は、このような「共に生きる」すなわち普遍的な「共生」という理念を大切にし、県民総参加型教育による子どもの育成を図るとともに、福島県全体を一つの学習空間として、県民の学びの環境づくりを目指します。さらに、県民が学んだ知識、技術、文化が高齢層と若年層の世代間や各分野の学習施設間を空間的・時間的に循環し、一層高められた知識などをいつでもどこでも誰もが共有できるような「学びがめぐる学習空間・ふくしま」を目指します。

[2] 「自立」

変化の激しい社会にあって、いかなる場面でも他人と協調しつつ自律的に社会生活を送るためには、その人が自立する


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