第4節 少子・高齢社会を夢を持って生きる
少子・高齢化が進む中、21世紀において、夢ある家庭づくりや子育てができ、また、多世代の人々が共に夢を持って暮らすことができるよう、子どもたちが各発達段階において子育てについて正しく理解するとともに、高齢社会における介護や福祉についての意識の涵養に努めることが必要です。
このため、子どもたちが子育てについて正しく理解し、将来親となる上での自覚を深めるとともに、少子社会を生きる若い世代と高齢世代との相互交流を図る教育や、学校や地域におけるボランティア活動体験などを通じた学習・教育の充実に努めます。また、子育てを積極的に支援するためネットワークづくりを支援します。さらに、高齢者が長年培ってきた貴重な体験などを社会に還元し、生きがいを持って生活できるよう、高齢者の学習機会の充実を図るとともに子どもたちと高齢者等との交流機会の拡充に努めます。
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[1]
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少子社会がもたらす教育に関する課題への対応
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[2]
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高齢者と共に生きる意識の涵養と交流機会の拡充
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項目 |
具体的施策の方向 |
[1] 少子社会がもたらす教育に関する課題への対応 |
子育て支援の充実
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公民館や学校の余裕教室等に子育てひろばを開設し、近隣の親子が自由に集い、親同士の情報交換や仲間づくりを行う地域のネットワークづくりを行うとともに、男女が共に関わり合う家庭教育講座の拡充に努めます。 |
家庭の在り方や親の役割等に関する学習の充実
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「家庭科」や「技術・家庭科」等において、家庭の在り方を考え、子どもの成長発達に果たす親の役割等について理解を深める学習の充実に努めます。 |
少子・高齢社会に関する学習の充実
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「社会科」「公民科」における少子・高齢社会に関する学習、「保健体育科」における心身の発育や性に関する学習等の教科や特別活動等を教育課程全体の中で適切に位置付けるとともに、地域における子育て活動の取組みと連携して、少子・高齢社会に関する学習の充実に努めます。 |
中・高校生の保育体験学習の充実
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中・高校生の保育所等での育児体験機会を通して、将来親となる上での自覚を深めるとともに、少子社会を生きる若い世代と高齢世代との相互交流を図る教育の充実に努めます。 |
異年齢集団による活動の推進
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少子化や情報化等の進行とともに減少している子ども同士の切瑳琢磨の機会の拡充を図るため、特別活動や総合的な学習の時間等を活用した異学年交流、学校間交流等を推進します。 |
学校・学級の小規模化に対応した教育活動展開
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インターネット等を利用した他校との交流や隣接校との交流等を通して、地域の状況によって生じる学校・学級の小規模化の特徴を生かした教育活動の展開を図ります。 |
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