教育福島0001号(1975年(S50)04月)-037page
わが村の生がい教育
わが村の生がい教育について
北会津郡北会津村教育委員会
高齢者学級風景
一、はじめに
わが村の概況から申し上げてみたいと思います。会津若松市の西北に位し面積二十八平方キロ、人口約七千人の純農村であります。経済の動向による人口の減少は周知のとおりであります。
このような社会の諸条件の変化に即して、その多様化、専門化、広域化を求められるとともに、新たに豊かな人間形成をめざす生がい教育の実現に、日夜努力しているものであります。
このような観点から、体系化と内容・方法の改善が必要かと思われます。
わが村においても、地域に即した地域住民の要請を的確には握し、地域の実態に即応する、社会教育の振興の推進役となる社会教育主事の設置こそ急務であり、その養成確保に努力しています。
二、今年度の重点施策
そこで、我が村における社会教育の今年度の重点施策を述べてみます。
(一) 施設設備の充実促進
1)社会教育施設(公民館)の建設(昭和四十六年)
2)公民館の設備、備品の計画的拡充
(二) 社会教育指導体制の強化
1)公民館職員(六人)による専任化を促進
2)社会教育主事の養成と設置促進
3)社会教育指導委員の設置促進
(三) 社会教育事業の拡充促進
地域社会の要請に応じた学級講座の促進
1)高齢者教室の開設
2)婦人学級の開設
3)家庭教育学級の開設
4)乳幼児学級の開設
5)文化財教室の開設
6)青年教室の開設
7)隣接市町村との学級生の交歓会
8)文化講演会の開催
(四) 社会教育関係団体の育成強化と団体指導者研修の推進
1)青少年団体指導者の研修の推進
2)婦人団体指導者の研修の推進
3)他成人団体一北会津謡曲会、俳句と短歌の会、盆栽友の会、壮年会一等の育成助長
三、社会教育予算の充実
社会教育費予算の充実を図り、昭和四十九年度は村予算に対する教育費の比率十九・九六%。そのうち、社会教育費十二・六四%、昭和五十年度を見ると村予算に対する教育費は、十七・七四%。そのうち、社会教育費十四・三二%をみるに至り、すべての学級に傾注することにしました。また、各種教室研修会等の選定にも力を入れ、これら推進のため公民館職員の研修の場を与え、高度な専門性を養うことに、教育委員会として指導助言を加えて来ました。このように地域教育発展に尽力しているものであります。
わが村としても昭和四十五年以来、地域教育研究会を発足させ、学校教育社会教育が一丸となり、各領域は違っていても、独自の計画により推進していることをこの機会に申し上げておきます。