教育福島0001号(1975年(S50)04月)-036page

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わが町の生がい教育

 

社会教育三か年計画に全力

石川郡石川町教育委員会

 

石川町婦人学級指導者研修会

石川町婦人学級指導者研修会

 

一、はじめに

“青少年に夢を、老人に生きがいをそして、住みたくなる町を”これが、石川町長の施政方針である。

石川町は、人口二万一千八百六十六人、自然の美しい町である。

社会教育予算は、住民一人当たり二千四百八十四円と恵まれている。社会教育施設は、公民館六、分館一、体育館一、グラウンド一、プール一である。社会教育関係職員は、二十三名で町の方針を実現すべく努力している。

 

二、社会教育三か年計画

教育委員会は、町の生がい教育を充実するため昭和四十九年から三か年の重点施策を決定し、その実現に全力をつくしている。計画は、前年度の施策の成果と改善点、現在の問題状況、達成しようとする目標、目標実現に心要な施策、各年度の具体事項から構成されている。

その主なものは、社会教育関係職員の増、施設の充実、また、事業の面では意識調査等により住民の実態をとらえた学級・講座を各階層にわたって計画している。公民館は、教育委員会の目標にしたがって具体的な事業の実施に当たっている。

 

三、人的・物的施設の充実

社会教育の発展は、指導者の充実と教育施設の整備に負うところが多い。中央公民館はりっぱだが、地区館の老朽化が目だつため年次計画でその充実に努めている。四十八年度は、野木沢地区公民館新築、また、待望の歴史民俗資料館が鉄筋三階建てで新築され貴重な鳥内土器や民俗資料が展示されて町民の歴史に対する意識を高めている。四十九年度は、母畑地区公民館が新築された。五十一年度は、沢田地区公民館が新築の予定である。また、五十二年度には、中学校統合が行なわれるため、現在の中学校校舎を青少年宿泊施設等社会教育の場とする計画を進めている。

社会教育関係職員は、地区公民館に専任主事一人ずつなので、主事補と非常勤館長を常勤とする計画である。

 

四、住民の実態をとらえた事業

学級・講座は、各階層にわたり、意識調査等を実施し住民の実態をとらえ進めている。

○青少年教育

“スポーツの町石川”は、年々スポーツ人口が増加している。スポーツ少年団の団員は、三百六十名で、高校生のリーダーを中心に活発な活動をしている。リーダー宿泊研修会等を行い、その育成強化に努めている。今年度は特に在学青少年の問題に力を入れている。また、「石川地方勤労青少年の意識調査」を参考に青年学級等の実施に当たっている。

○成人教育

昨年は、県婦人学級生大会の会場となり大きな成果を得た。「婦人の意識調査(町教委)」を分析し、三十の婦人学級の活動を展開している。

また、企業内学級、中老学級、高齢者学級など、各階層にわたる事業を持っている。

 

石川町は、自然の美とともに、数多い遺跡や文化財がある。そのための学級や保存の施策も講じている。

町民が、この町に生まれ育ち、一生を送ったことに、満足感を得るような社会教育をめざし努力をしている。

 

 

 


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