教育福島0001号(1975年(S50)04月)-040page
統計に見る福島の教育
「学校保健統計調査」の結果について(1)
この資料は、「昭和四十九年度学校保健統計調査」の本県分の結果である。この調査は、指定統計として文部省が昭和二十三年以来実施しているもので幼児・児童・生徒の体位と健康状態を明らかにしようとするものである。
調査対象は、本県所在の公私立の学校から無作為抽出法により抽出した幼稚園七十八園、小学校一〇一校、中学校五十四校、高等学校二十一校について調査したもので、本号ではこの調査結果の概要の一部をとりあげることにする。
一、幼児・児童及び生徒の体格の発育経過(身長・体重)
昭和四十九年度の調査結果による身長・体重を十年前の昭和三十九年度及び五年前の昭和四十四年度に比較すると、おおむね男子は十〜十五歳、女子は八〜十二歳の伸び率が高く、この時期の成長が顕著である。
(1) 身長
四十九年の平均身長を三十九年に比較すると、特に男子の十二〜十四歳で五センチメートル以上の大きな伸びを見せており、女子では八〜十三歳で三センチメートル以上伸びている。これを四十四年度に比較すると男子では十二歳の二・五センチメートルを最高に一・五センチメートル前後、女子では十一歳の二・一センチメートルを最高に一・○センチメートル前後の伸びとなっている。
(2) 体重
体重をみると三十九年に比して男子十二歳、十三歳の四・五キログラムを最高に、次いで十一歳と十五歳の三・三キログラム、女子では十〜十四歳が三キログラム以上増加している。
対四十四年比では男子十二歳の二・四キログラムを最高に一・五キログラム前後、女子では十歳と十二歳の一・七キログラムを最高に一・二キログラム前後増加している。
二、性別・年齢別にみた年間発育量
身長・体重の年間発育量(ここで言う年間発育量とは、例えば、四十九年
幼児・児童及び生徒の体格発育経過−男子−
幼児・児童及び生徒の体格発育経過−女子−