教育福島0003号(1975年(S50)07月)-008page

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以上は、当面する進路指導の要点を述べたが、具体的な計画の作成・実践・評価については、文部省編「進路指導の手引き」ホームルーム担任編等を十分参考にされたい。

 

四、昭和四十九年度の進学状況について( )内は昨年度

 

(一)大学進学

全日制の課程卒業者のうち、三十九・〇%(三十六・五%)に当たる八千九百二十人(八千五百四十人)が大学進学を希望し、二十六・四%(二十四・一%)に当たる六千三十五人(五千六百四十四人)が短期大学を含めて大学に進学した。大学進学者数は、昨年に比べて二・三%、三百九十一人の増である。

男女別に見ると、大学進学希望者の割合は、男子四十四・四%(四十一・七%)、女子三十三・一%(三十一・一%)で、男子の割合が女子より高いが、進学希望者に対して実際に進学した者の割合、すなわち、希望達成率を見ると、男子五十九・

一%(五十六・二%)、女子八十・

一%(八十・一%)で女子の割合が高い。

卒業者総数に対する大学進学者の割合、すなわち、進学率は、男子二十六・三%(二十三・四%)、女子二十六・五%(二十四・九%)で、昨年に比べて、男子二・九%、女子一・六%の増となり、昨年同様、わずかながら女子の進学率が男子よりも高い。

しかし、四年生大学進学者について見れば、男子二十四・八%(二十二・二%)、女子十・四%(十・二%)で、このことは、短期大学進学率が男子一・五%(一・二%)、女子十六・一%(十四・七%)となり今年も女子の多くが短期大学に進学していることを示している。

大学進学者を学科別に見ると、普普科及び理数科における進学の割合が高いことは昨年通りであるが、他の学科における進学率も、農水産科五・一%(四・一%)、工業科十・五%(九・二%)、商業科十八・四%(十五・〇%)、家庭科七・八%(七・四%)と上昇している。特に商業科における進学率は、昨年は四・五%増、本年は三・四%増と上昇が著しい。

(二) 各種学校進学

各種学校進学者も年ごとに増加している。全日制課程の卒業者のうち八・五%(七・九%)に当たる一千九百五十二人(千八百五十八人)が各種学校に進学したが、昨年に比べて〇・六%、九十四人の増である。

男女別に見ると、男子四・九%(四・九%)、女子十二・五%(十一・二%)となり、男子の各種学校進学率は昨年と同じであるが、女子は古向くなっている。

(三) 次年度進学希望者

次年度進学を希望している者(いわゆる浪人)は、二千五百二十四人(二千四百七十三人)、卒業者総数の十一・〇%(十・六%)に当たりそのうち八十三・四%(八十四・七%)が男子である。

学科別に見ると、普通科二千六十六人(二千十八人)に次いで、工業科百九十七人(百六十九人)、商業科百八十人(二百十二人)と、昨年どおり多く、女子が四百十八人(三百七十九人)で、三十九人の増が目立っている。

(四) 地域別大学進学率

各地区とも、昨年に比べて大学進学率は上昇した。県北二十九・二%(二十八・四%)、県中二十八・一%(二十六・二%)、いわき二十六・一%(二十二・八%)、会津二十五・六%(二十三・二%)、県南二十四・一%(二十一・九%)、相双二十二・七%(十九・八%)の順であるが、昨年に比べた上昇の割合は、いわき三・三%、相双二・九%、会津二・四%、県南二・二%、県中一・九%、県北〇・八%の順となっている。

(五) 大学別合格者数

表2は、大学別合格者数を五十年三月卒業者と、過年度卒業者に分けて、延べ数で示したものである。

主な大学の合格者数を昨年度と比較すれば、次のとおりである。最下段は増減、△は減を示す。

東北  二一一(一九二) 一九

千葉   五二(五三)△ 一

東京   三七( 四九)△一二

一橋   二二(  七) 一五

新潟   八一(一〇〇)△一九

山形  一〇四(一二一)△一五

福島(教)二七〇(三〇一)△三一

福島(経)九一 ( 九七)△ 六

茨城  一〇六(一三三)△二七

福島医科 五八( 五七)  一

高崎経済 四四( 四八)△ 四

東北学院二〇八(二一六)△ 八

東北工業一〇二( 八二) 二〇

千葉商科一〇〇( 七六) 二四

青山学院一〇六(一〇一)  五

慶応  一〇三(一一〇)△ 七

駒沢  一四五(一三二) 一三

専修  二七二(二二八) 四四

大東文化一一四( 七二) 四二

中央  二七九(二〇五) 七四

東海  一九一(一四〇) 五一

東京理科一〇九( 九〇) 一九

東洋  二四八(二三五) 一三

日本  三三六(四四五)六四

日本(郡山)一七三

法政  二八○(二四七) 三三

明治  三五七(二四七)一一〇

立教  一一六(一一三)  三

早稲田 二九三(二四六) 四七

神奈川 一三六(一四六)△一〇

国立大学合格者数が減少し、私立大学合格者数が増加したことは、表1に示した五十年三月卒業者の進学状況からも類推できるが、百人以上合格している大学の大部分が東京地

 

 

 


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