教育福島0003号(1975年(S50)07月)-015page
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特集2) 生 徒 指 導
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健康な人格の発達をめざして
生徒の非行とその指導
一、はじめに
高校進学率の上昇が、教育の機会均等の実現、国民教育の充実発展の上から、歓迎し、推進すべき事象であることは言をまたない。しかし、教育関係者は、このことによってもたらされたさまざまの課題に直面している。
それらの問題の一つとして、無目的無規律な生活行動に低迷し、せつな的満足感のみを追い求めている「やる気」のない生徒の増加があげられる。このようないわゆる「学業不適応生徒」は自己規制力が弱く、耐性を欠いておりとかく逸脱行為を重ねがちで、ともすると問題行動に走る危険性をはらんでいる。
二、高校生の非行の概況
昭和四十七年度−四十九年度の県立高校から提出された事故報告書によると、刑法犯については、暴力行為、窃盗、傷害を中心に、逐年増加の傾向が認められる。一方、ぐ犯・不良行為は漸減の傾向を示している。しかし、未成年者喫煙のまん延化の中にあって高校生の喫煙も当然増えていることを考えれば、ぐ犯・不良行為の総数は、決して減っているとは言えない。
現に、四十九年度の不純異性交遊は前々年度の三倍を超え、飲酒は前年度の二倍半に及び、家出も依然として高
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