教育福島0003号(1975年(S50)07月)-045page
わが校のほこり
本宮高等学校
正面玄関
教育相談
練習中のタイプ部員
試合中のバレーボール部員
「永久にゆるがぬ気高き姿、阿多多羅の嶺の高鳴る精神………」、と校歌に歌われているように、西に秀峰安達太良を仰ぎ、東に清流阿武隈の水をたたえ、ここ檀の里本宮に、大正四年四月福島県本宮実科高等女学校として産声をあげた。
以後、昭和二十三年に校名改称、県立移管となり、幾多の変遷を経て、現在の男女共学、普通科・商業科併置の二十一クラスの規模の学校となった。
半世紀を越す輝かしい伝統のもとに卒業生は今や六千名を数え、実社会の中堅として各方面で活躍している。
これらの先輩は、機会あるごとに母校を訪問して近況を知らせ、後輩との話し合いを持ち、自分たちの体験を通して激励してくれている。
現在の在籍数は、九百五十五名、そのうち三百十六名(三十三%)が男子で、六百三十九名(六十七%)が女子であり、男女共学の楽しいふんい気の中で、いずれも真剣に学習に取り組んでいる。
例年八割を越える就職希望者がおり生徒会部活動も文化部・運動部合わせて二十三を数え、極めて活発である。
昨年は、英文タイプ、陸上、バスケット、ハンドボールの各部が県大会に出場して大いに活躍し、特に英文タイプ部と陸上部は東北大会に出場して、上位入賞を果たした。
また、本校では、日常の学習指導はもちろん、課外授業などを実施して上級学校への進学率を高める工夫をしており、特に教育相談の充実を図り、生徒の教育上の諸問題について話し合い個人の持つ悩みや困難を取り除いてやることに努めている。
最後に、本宮町、白沢村、大玉村、一町二か村の強い要望により、一昨年より、校舎移転改築の構想が進められている。地域の振興のためにも早期実現を念願し、希望と目標を持って全職員が一致協力している。