教育福島0003号(1975年(S50)07月)-046page

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わが校のほこり

相馬高等学校

 

相馬高等学校

 

正面玄関と前庭

正面玄関と前庭

 

森にそびえる校舎

森にそびえる校舎

 

球技大会におけるサッカー試合

球技大会におけるサッカー試合

 

窯出し:出し入れ口より焼き上がりの作品を見る

窯出し:出し入れ口より焼き上がりの作品を見る

 

本校は明治三十一年、福島第四尋常中学校として発足し、以来七十七年の歴史を誇っている。当時、相馬・双葉地方における中等教育の中心となるべく創建されたもので、旧馬陵城南ろくに位置し、さいわいにもその後の移転を聞かない。およそ一万坪(二万九千平方メートル、他に運動場一万平方メートル)の敷地に散在する樹木は、約五十種、三万本以上を数え、高きは三十数メートルに達して、千葉万花、四季折々の妙を奏でる。

卒業生は一万一千余名、幾多の賢才を輩出して各界に活躍していることはまことに心強い。

戦後新制高校に衣替し、普通科の他に商業科・農業科・家庭科・定時制夜間部等が設置され、総合高校を目指したのであったが、現在は普通科四クラス・理数科一クラスの、総定員六百六十名、どちらかといえば小粒の、少数精鋭主義の高校である。就職希望者は例年十五パーセント程度のみで、大部分は進学希望である。が、いかにも進学校といった、ぎすぎすした予備校的ふんい気は皆無と言ってよく、教科外活動も盛んである。

創立以来、質実剛健をモットーとし知・徳・体の真を体現すべく、武道等にも力を入れてきたのであったが、戦後はそれに自由かつ達の気風を加えて生徒の自律自主性を重んじ、生徒会活動にもその成果は見られる。各種体育クラブの活躍はもちろん、学芸クラブの動向も華やかだ。焼物・つり・座禅といったユニークなクラブも人気を集め、ことに県展での工芸部門に四名の入選を出したことは耳新しい。

最も高校らしい高校と言えようか。

 

 

 


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