教育福島0006号(1975年(S50)10月)-016page

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−特集3 給食指導の栄養・衛生管理の充実−

 

県教育委員会の指定研究を終えて

郡山市立芳山小学校

 

一、はじめに

 

本校は、昭和四十八・四十九年度の二年間にわたり、学校保健と学校給食の研究指定を受け、「たくましい体と豊かな心を育てる実践的研究」として体力作りを目指した総合的な研究に取り組んできた。特に、学校給食と学校保健の有機的な関連を図り、実践の場における効果的な指導についての研究を重ねてきた。

学校給食の面からは、「魅力ある学校給食の展開を目指して」という主題を掲げ、本校の実態に即して更に改善し、効果的な運営を目指す実践的な研究に取り組んできたのである。

ここでは、この学校給食の研究内容を紹介し、効果の指摘される面、また問題点などについて考察してみたい。

 

二、研究の目標

 

(一) 研究主題設定の理由(表1参照)

(二) 研究主題の分析

魅力ある学校給食の要素としていろいろ挙げられるが、子供の立場に立ってみれば、「おいしく、楽しく、満足して食べられる給食」ということになる。そこで、次のような具体目標の下に、研究を進めることにした。

(1) 魅力ある食事内容の改善

栄養のバランスを考え、主食をおいしく、副食を豊かにして、残さずに食べられる食事内容に改善する。

(2) 魅力あるふんい気作り

清潔な食事環境を作り、児童の主体的な給食活動を通して、協力し合う楽しいふんい気を育て、心の触れ合う場を多く作る。

(3) 体力作り

自主活動の効果的な運用を図り、児童が自分の健康と体力を高めるために進んで運動するようにする。

 

三、研究計画

 

(1) 研究内容・方法

魅力ある食事内容の改善を目指した研究は、給食委員会が中心となり、全校児童及び地域の学校給食に対する意識の向上を図りながら、栄養士、調理士と連携し、自校調理の特質を生かした「おいしい給食」の改善に取り組むことにした。

魅力あるふんい気作りの研究は、給食コースが中心となり、指導計画の作成や、望ましい指導法のあり方について、実践的な研究を深めることにした。

体力作りについては、体育研究部が中心となり、体育の生活化ということについて研究に取り組むことにして、学校給食の研究内容から外し、総合的な立場から研究を進めることになった。

 

表1

表1

 

表2

(定例毎月二十三日) (定例毎月二回)

 

 

 

 


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