教育福島0006号(1975年(S50)10月)-019page
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−特集3 給食指導の栄養・衛生管理の充実−
栄養管理の状況と改善充実の工夫
西白河郡表郷村立表郷中学校
一、はじめに
本校は白河市東南の農村地帯にあり環境は閑静で、緑が多く恵まれている。昭和四十六年度と四十七年度、福島県学校給食研究校の指定を受け、学校長はじめ全職員共通理解の下で、給食に対する研究を進めたことがあり、現在もその体制を引き継いで、給食活動を行っている。給食概況
一、給食人員 職員数 二十五名 生徒数五百十五名
二、給食費 年間三万三千六百円、一食当たり百五七円七十五銭
三、形態 完全給食週六日制
四、調理人員 二名本年度から給食費の中で、消耗品などはすべて村費から支出されることになり、昨年までと比べ、かなり内容が充実してきた。
二、本校の給食状況について
六月分、九月分の本校栄養摂取量表は、表1図1のとおりである。円が文部省の中学校給食基準栄養摂取量である。この表から見ると、不足分はたん白質の六月二パーセント、九月一パーセントである。昨年まで、たん白質摂取は月平均十パーセントほど不足気味であったが、今年はパンの中味が改善され、パンの中からたん白質が摂取しやすくなったことや、一食当たりの給食費が多くなり、容易に動物性たん白質利用が可能になったことで、基準量に近くなったと思われる。しかし、パン食のため、植物性たん白質の不足が目立つ。消化率がよく、アミノ酸組成もよいパン食に合う大豆製品を用いた献立を研究し、植物性たん白質の摂取に努めたい。
次にカルシウムについては、パールカルシウムの混入と、チーズ類など乳製品の使用回数を増やしたことにより基準量を上回った。
表1 本校の栄養摂取状態
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※ビタミンは調理による損耗を除いた数字
図1 昭和50年度6月分・9月分栄養摂取状態
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